夏休みに入ると親子で過ごす楽しい時間が増えるかもしれないが、逆に親子ゲンカの回数が増えてしまったという人もいるのではないだろうか? キレる、口ごたえする、スネる、泣く、そんな子どもたちに手を焼いている親も多いことだろう。

子育て電話相談員やファミリーカウンセラーとして豊富な経験を持つキャロル・バンクス氏が著書の中で「怒っている子どもに対処する時の10の心得」を綴っている。悩める親の皆さんは参考にしてみてはいかがだろうか。

1. 怒鳴り返さない
怒っている子どもを大声で叱る親は多いが、それでは怒鳴り声の応酬になるばかりだ。大人同士の口論でも、怒る相手に同じ態度で応じたら余計状況が悪化するが、こちらが落ち着いていればいずれ相手も冷静さを取り戻す。カッとならず子どもが落ち着くまで冷静に待ってあげよう。

2. 理屈を並べたてない
わめく子どもに論理的に語りかける親は多いが、いくら正論でも頭に血がのぼっている子どもには受け入れてもらいにくい。諭すのは癇癪(かんしゃく)が収まってからにしよう。

3. 平常心を保つ
自分が平常心でいるか落ち着いて判断しよう。脈が速い感じがしたらひと呼吸。親が怒鳴ったり手を上げたりすると、子どもはいつまでも自分の内面と向き合えない。とにかく冷静に対処したい。

4. 手を上げない
暴力は問題をこじらせるだけ。話し合いではなく相手を攻撃することで切り抜けるというやり方を子どもに示すことになってしまう。また手を上げられた子どもは全て親が悪いと考え、そもそもの問題まで親に転嫁することだろう。万が一カッとなって手を上げてしまったら、叩いたのは悪かった、と素直に謝ろう。

5. 落ち着き方を教える
18カ月~4才の子どもには、まず自力で落ち着くことを教えてあげたい。「そこに座って頭を冷やしなさい!」と頭ごなしに命令したり、お仕置き部屋に閉じ込めたりするのは逆効果。「落ち着かせてあげたいけど、自分でできるかな? そこに座ってみたら。落ち着いたらこっちにおいで、それから話そうね」と提案したり、「あっちの部屋に行って、一人で考えたら落ち着ける?」と選択肢を与えたりするのが良い。

6. ひるまない
怒っている子どもに怒り返すのは良くないが、屈してもいけない。我が子の癇癪や暴言にどう対処していいかわからず固まってしまう親もいる。そこで子どもの言いなりになってしまうと、次もまた同じようにすればいいと思わせることになる。ひるんだ姿を見せず、「そんなふうにワガママ言っても無駄だよ」という態度を見せ、悠然としていよう。

7. 怒りの感情を責めない
怒りの感情自体ではなく、その結果取った行動に問題があれば注意しよう。例えば、何かにイラついて自室で叫んでも、そのことは責めない。抱いてしまった怒りの感情を発散することも大事だ。人に当たったりしない限り、見守ることも必要である。

8. お仕置きに頼らない
口論を終わらせるために「黙らないと一週間ゲーム禁止にするよ!」など、お仕置き戦法に出ても根本的な解決にはならない。あなたは「この子には、何か嫌なことがある度にヒステリーを起こすのをやめて欲しい。自分の怒りをコントロールできるようになって欲しい」と考えているはず――決して「とにかく今だけ黙って欲しい」わけではない。お仕置きはその場しのぎにしかならない上に、子どもの怒りを増幅させてしまう。

9. 時間をおく
夫婦間の喧嘩では、多くの人が一旦口論をやめて少し時間をおいて頭を冷やしてから話し合う。ところが相手が子どもだと自分がその場で解決せねばならないと考えてしまいがち。怒りの中で人を説得したり何かを解決したりするのは至難の技だ。小休止を取って、後で話し合う方法を忘れずに。

10. 親が怒りのコントロール法を実践して見せる
実際に親が怒りに対処する姿を見せるのも有効である。「イライラするからちょっと時間をおいて冷静にならせて」「頭に血がのぼってるから今話すのはやめておく。また後にしよう」など。自分の弱さを見せるようで抵抗があるかも知れないが、子どもには分かりやすい指針になるはずだ。

とにかく熱くならず、落ち着いて対処するのが大切ということだ。もちろん子どもがキレないに越したことはないが、突然やってくるその時に備えてこれらの心得を覚えておくといいかも知れない。

参照元:Yahoo.com(英文)
執筆:はせがわ彩子
Photo:rocketnews24.