あなたはメニューからドリンクを選ぶ際、選択肢が多い方が嬉しいタイプ? それとも迷ってしまうから選択肢は少なくていいタイプ? コカ・コーラ社の新型ドリンクマシンが、前者のタイプの人々に人気を博している。なんと1台で120種類以上のドリンクを提供できるというのだ。

米国では多くのファーストフード店が、カウンターでドリンクのカップを購入した客が自ら好きなドリンクをマシンで入れるというシステムを取り入れている。フロリダ州のバーガーキングなどで導入されているこの新型ドリンクマシン「フリースタイル」、タッチパネルでベースとなるドリンクやフレーバーが選べるのだが、その数なんと125種類!

組み合わせに応じて水、炭酸、フレーバーシロップや甘味料などが、マシンに内蔵されたそれぞれのカートリッジからカップに注がれる。オレンジ風味のコーラやピーチ風味のスプライトなど、他では飲めない多種多様なフレーバーが楽しめると人気を集めているらしい。ドリンクの価格は据え置きで、ほとんどの店舗でお代わりが自由だ。

「フリースタイル」は人気のドリンクや時間ごとの注文分布などを自動で分析し記録する。マシンがカートリッジ残量を管理し発注を自動で行うため、替えのカートリッジを店舗内に積んで品切れに備える必要がなくなったことや、機械に不具合が生じた場合は管理部門に直接知らせてくれることなど、設置する店側への利点も多い。

フロリダ州で50店舗を展開するレストラン「Miami Subs」は、8店舗でこの新型マシンを試験的に導入したが、「従来のものよりも弱冠高いが、それだけの価値はある」と近々全店舗への設置を予定している。

実際の使用感は若者と中高年で意見が割れているようだ。iPod世代の若者は「楽しい!飲んだことないフレーバーがいっぱい!」と歓喜しつつ、タッチパネルをパパッと操作して簡単にドリンクをゲット。中高年はマシンの前でまごつき、ベースのドリンクを選ぶのにもひと苦労という人も。「種類が多すぎて悩むうえに、操作に慣れるまでが大変」との声も上がっている。とはいえ市場では概ね好評のようだ。機会があったらぜひ試してみたい。

参照元:SunSentinelCoca-Cola freestyle(英文)