先月末に収録され、放送前から「スゴい会話」が繰り広げられたらしいと大いに話題になっていた『徹子の部屋』のレディー・ガガ出演。日本のみならず世界中が注目するなか、本日11日、ついに放送された。

一度見たら忘れられない、強烈なインパクトの黒衣装に身を包んだレディー・ガガは、まず自身の髪の毛の中から飴玉を取り出して司会の黒柳徹子さんにプレゼント。この「髪の毛から飴玉」の技は、黒柳徹子さんの十八番。掟破りの逆飴玉の先制パンチに、黒柳徹子さんは嬉しい中にも少しだけ悔しそうな表情を見せながらビックリ仰天。さらに、ガガは「実は中にもっとある。でも、ファンにもあげないと」と、飴玉は1個だけではないことを明らかにした。

奇抜な衣装や髪型については、日本の影響を強くうけていることを明言。そのなかでも黒柳徹子さんは「日本の花魁のような」超ロングヒールの靴に注目。ちなみにこの靴は、日本のデザイナー「ノリタカタケハラ」氏と一緒にデザインしたものであるという。

地震や原発、放射能の問題がある日本に来日したことについては、「なぜだか分からないが、まったく怖くなかった」とガガ。恐怖心よりもファンへの愛が勝り、怖さは感じないのだという。また、自身が日本に来ることにより、日本が安全であることを世界にアピールしたかったとの嬉しい発言も。「募金を募るのは簡単なことだが、それより重要なのは被災者を勇気づけること」とも。

世界中をとりこにする自身のアート感については、「大事なのは固定概念をどう超えるか。愛にも限界はないが、アートにも限界はない。刺激的な日本と私は、共通点がある」とのことで、とにかく重きを置いているのは「固定概念をくつがえす」こと。

その後、ガガさんは家族への思いを語り、「世界中の人たちを幸せにすることを考えているが、突き詰めればお父さんに認めてもらうこと、お父さんを幸せにするのが一番大事」と述べ、また、学校でいじめを受けていた頃にはお母さんの「決してムリに戦わないこと」というアドバイス、励ましによって乗り越えてきたことを語った。

番組の最後には、飴玉のお返しとばかりに黒柳徹子からレディー・ガガにサプライズプレゼントが。それは「徹子キティ」とも言える、「ハローキティ徹子の部屋バージョン」のぬいぐるみであった。髪型は黒柳徹子さんのタマネギヘアになっており、パンダ研究としても有名な黒柳徹子さんにちなみ、パンダを抱いているキティちゃんである。これにはガガも、「大事にします」と嬉しそうに受け取った。

終始、謙虚に言葉を選びながら、日本のことと自身について語りつくしたレディー・ガガ。黒柳徹子さんは最後に「災害の時に支援をしてくれ、さらに日本に来てくれたことを、日本人は決して忘れない」と語った。ガガさんの黒い衣装のインパクトも、きっと日本人は忘れることはないだろう。

写真:ロケットニュース24