ここは九州、福岡県みやま市。福岡市から60kmほど南に行ったところに天然炭酸水が湧き出すことで有名な「長田鉱泉」がある。この長田鉱泉場近くの物産館「鉱泉の駅」にある赤い自動販売機が、どういうわけだか大変な盛況っぷりなのである。

それもそのはず、この自販機には天然炭酸水を原料とした幻のコーラ、その名も『コガコーラ』が販売されているからである。さらに日本でコガコーラが買えるのは、この自販機のみ!

コガコーラとは、1960年代に古賀飲料工業所が製造販売していた幻の炭酸飲料水。それを地元の商工会が1年前に復刻したところ、ウワサは口コミでジワジワと広がり、今では一日100本以上が売れているのだという。

だが、この自販機の人気の秘密はコガコーラだけではない。九州各地のご当地飲料が売られているのである。なかでも人気なのが佐賀県友桝飲料製の『トモビタンC』と、熊本県弘乳舎製の『三菱サイダー』。どれもこれも本格的なテイストで、地元ではメジャー製品よりファンが多いという。

取材に行った日はたまたま土曜日だったため、土日しか開店していない地元物産館「鉱泉の駅」も開いており、多くの観光客でにぎわっていた。北九州からドライブに来たというカップルは、自動販売機で売っているご当地飲料をクーラーボックスいっぱいに買い込んで帰っていった。

物産館「鉱泉の駅」の坂田伸二駅長によれば「コガコーラは地域振興のために復刻されたものですから、今後もここ以外で販売することはありません。わざわざ遠くから来られる方のために品切れしないようにがんばっています」とのこと。

興味のある方は、是非とも九州に行ってコガコーラを試していただきたい。なお、自販機は24時間営業ではなく、毎日7:00~19:00までしか稼働していないのでお気をつけを。

物産館「鉱泉の駅」営業時間:毎週土日のみ 10:00~16:00

▼鉱泉の地層を説明する物産館「鉱泉の駅」坂田伸二駅長

▼多くの人が「コガコーラ」を求めてやってくる物産館「鉱泉の駅」

▼九州各地のご当地飲料が売られているの

▼坂田駅長の妹、鉱泉娘で有名な「めぐみ」さん。美人である。実に美人である!

▼自動販売機で購入できるご当地飲料をまとめ買いするカップル。

▼これまた幻のコガコーラグラス、包装紙はなぜか英字新聞。