高度成長に伴って、空前の好景気に沸く中国。現在、地方では、新たな人々の受け入れ先として新都市が続々と建設されている。しかし、その新都市の高層マンションや新しい家々の様子を衛星写真で見ると、とんでもないことになっていた!

整然と建ち並ぶ家々にも、軒をつらねる高層マンション群においても、まったく人が住んでいないのだ。道路を走る車も皆無に等しく、人影すら見受けられない。まさにゴーストタウンだったのだ。

その異様なようすは、衛星写真にしっかりと収められている。中国政府が20年後を見据え、20の新都市建設を発表したタイミングで撮られたようだ。つまり現時点で完成している新都市ですらほとんど居住者がいないのに、今後もさらに建設を進める予定があるということになる。

巨額な投資により、異常に価格が高騰した中国の不動産には、1億戸以上の住居が買い手をみつけられないまま放置されているそうだ。

そもそも、ゴーストタウンの生まれた背景には、居住のためだけでなく、投機目的の需要に応えた建設がある。さらに大規模な新都市開発には、業績を築くための地方自治の目論見も加わっているようだ。

これらがこのまま住み手を見つけられずに老朽化していけば、建設に伴った鉄や、鉄鉱石、セメントなどもすべて無駄な消費になってしまうだろう。

実際のところ、北京や上海を含めた35の主要都市における不動産価格は、市場の適正価格を30~50パーセント上まわっている。さらに中国南西部にある福建省の主都、福州市においては70パーセント、その他35都市の平均値も30パーセント、それぞれの適正価格を超えているそうだ。

これを受け、中国政府の研究機関も不動産バブルの崩壊を警告。規制を強化して投機的な動きを抑える政策を打っているようだが、この写真はまさにその不吉な予兆にも見えてしまう。

世界でも、中国不動産バブル崩壊の危機を訴える専門家は少なくない。彼らが言うように、仮に不動産価格が暴落すれば、その波紋は少なからず世界に広まるだろう。なんとか大惨事だけは回避し、さらにせっかく建てた住居にも、早く実際に人が住めるようになると良いのだが……。

参照元:Daily Mail (英文)


▼衛星がとらえたゴーストタウンの様子

▼香港に程近い漁村、チェングオン市には1万戸の空家

▼こちらは中国東部の江蘇省の無人都市


▼モンゴル自治区 オルドス市にも無人の公共スペースが……

▼河南省の省都、ヂェンヂョウの無人タワー

▼こちらも同じくヂェンヂョウの無人公共施設