先日、「中国では数多くの人民が吉野家の牛丼を再現しようと奮闘している」という趣旨の記事をお伝えしたが、そのうちの1つに、まさかの「調味料は韓国の牛肉スープの素だけ」というものがあった。

気になったので、その牛肉スープの素「牛肉ダシダ」の成分表示を見たところ「食塩、混合薬味ミックス(小麦粉、食塩、たまねぎ、にんにく、胡椒)、砂糖、粉末醤油、牛脂……」これは牛丼に必要な調味料にに酷似しているではないか!

中国のネットユーザーは「簡単すぎて笑いが止まらねぇぇ!」、「子供がすごく喜んだ!」など大興奮。もしや、これぞ中国五千年の知恵が編み出した吉野家風牛丼のレシピなのでは!? 早速トライだ。
 
【材料】
・牛肉 100グラム
・たまねぎ 小1個
・ショウガ 少々
・韓国牛肉スープの素(牛肉ダシダ) 大さじ1
 
【作り方】
1.牛肉ダシダを適量の水で溶き、千切りにしたショウガと牛肉を約20分漬ける。(ダシダが溶けにくい場合はぬるいお湯でも可)
2.その間にたまねぎを切り、色が変わる程度にさっと茹でる。茹ですぎると味がしみにくくなるので注意
3.牛肉とショウガを少量の油で炒め、肉に火が通ったら、たまねぎと漬け汁(水溶きダシダ)を投入し、5分程煮詰める
 
先日ご紹介した松屋の牛丼レシピよりは時間がかかるが、肉を漬けている間に他の作業ができるので、そんなに時間にロスはないだろう。また、肉を漬けることによって、味がしっかり染みることも期待できる。

所要時間約25分、完成したものを試食してみると……

塩辛ッ!! びっくりするほど塩分がキツイではないか。比較で食べてみた吉野家の牛丼がまろやかに感じられる。ダシダの成分からわかるように、大筋は間違っていない、だが、何かが違うのだ。

そう、甘さが足りないのだ! 牛丼とは本来甘辛くあるべきだ。塩辛ではない。上記のレシピの最後の行程で、漬け汁に砂糖(大さじ1)を適量の水で溶いて投入して煮てみたところ……

吉野家の味キター! 欲を言えば、たまねぎにもう少し味が染みていてほしいところだが、本物と並べても何ら遜色ない。再現度は控えめに言っても85パーセントだ。

中国人は甘味よりも塩味を好むのだろうか、余計なお世話かもしれないが、中国のネットユーザーの皆さんに「砂糖だよ! 足りないのは砂糖だよ!」とお伝えしたいところだ。

写真:ロケットニュース24

参照元:貝太厨房(中国語)

▼これが材料一覧だ

▼秘密兵器の韓国牛肉スープの素「牛肉ダシダ」

▼成分はコチラ、確かに牛丼の調味料風だ

▼中華風に盛ってみた

▼吉野家の牛丼(左)と、色は薄いが味はしっかりついてるぞ