突然ですが、「アガリクス」をご存じでしょうか。アガリクスはキノコカワリハラタケの俗称で、がん予防・抗がん作用があるとしてサプリメントとして広く服用されています。薬局などでも販売されていますね。アガリクスはいわゆる健康食品の部類に入るのですが、このような健康食品の効果について医師はどのように考えているのでしょうか。今回、現役医師のみなさまにアンケートを行いました。

質問:「自分ががんになったら、アガリクスを利用する?」

すると上記の表にありますように、「このような健康食品は利用しない」と答えた医師が多く見られました。安全性や効果、副作用についてはまだ不明な部分が多いので、利用するのは難しいだろうとのこと。

裏をかえせば、約20%の医師は「効果が不透明だからこそ試してみる」という考えなのかもしれません。

一方、医師からはこんな声も。

「新規の抗がん剤の中にでさえ、植物の樹脂など自然界に存在するものからできているものがありますので、アガリクスなどにも今後何らかの画期的な成分が見つかるのではないだろうか、など個人的には期待しています」

このような健康食品から、将来画期的な医薬品が生まれることに期待したいですね。

寄稿:アスクドクターズ・ニュース