昨年、ロケットニュース24で彼女募集をしていた佐藤記者。読者からはまったく反応がなく、もはやあの企画はなかったことになっている感が否めない。その彼が「今年の夏こそは!」と、38歳の老体にムチを打って大変身を決意した。そしていろいろな髪型に挑戦させてみたところ、思った以上の変貌を遂げたのである。人はこんなにも変わるのか!

昨年彼女募集をした彼なのだが、まったく鳴かず飛ばず。「悲惨」という言葉が相応しいほど、何の反応も得られることはなかった。それから数ヶ月後に、パフュームの定義するイケメンの条件に則って変身したものの、やはり何事もなく冬が過ぎ、春になる、間もなく夏を迎えようとしている。

彼女を作ることなど忘れて、仕事に専念して頂きたいものなのだが、どうも浮き足立っている。見かねたメンバーがどうしたのかと尋ねると、「あの~、アレです。夏です。夏ですよね? 夏っていうとアレだな~、夏が来てるんだな~」と、訳の分からないことを仰る。また始まったか、メンバーは顔を見合わせて彼の胸中を察したのだ。どうやら彼女が欲しくて堪らないらしい。

見た目の問題ではないのかもしれないのだが、メンバーは知恵を出し合って、どこまで変われるのかを確かめることにした。

そして美容室に連れて行き、まずはさっぱりさせようと思い、思い切ってモヒカンヘアーにさせることに。躊躇する彼の意見を無視して、バッサリ断髪! 夏らしくアロハを着させてみたところ、思った以上に似合うではないか。メンバーも納得して、早々と変身終了かと思われたのだが、編集メンバーZ氏が首を立てに振らない。「普通でしょ、これじゃあ。変身したうちに入んないッスよ」と注文をつけた。

たしかに変身というよりも、やっと人並み。普通になったとしか言えない。そこでZ氏から、「コーンロウ(cornrow)にしたら?」との意見が出た。コーンロウとは髪を編みこむヘアスタイルで、とうもろこしのような見た目から、その名がつけられた。人生も下り坂に差しかかった佐藤記者が、若者ばりのヘアにするのは見ものである。

早速、コーンロウに定評のある美容室を訪ねると、「この長さじゃ無理」と言われる始末。しかし食い下がってなんとかお願いすることとなった。そして4時間を経て、美容室から出て来ると、見事な編み込みが完成しているではないか。しかも顔の濃い彼にコーンロウはぴったり。

かくして大変身は完了。この夏はモテるようになるかもしれないぞ!

と皆が喜んでいたのだが、佐藤記者はなぜか涙ぐんでいる。どうしたのかと尋ねると、「頭皮が痛いです……。頭皮痛い。頭皮が痛いよ……」と、泣き言を言い出したのだ。短髪の彼にはやはり無理があったか。良く似合っているのだが、頭が痛いのでは仕方がない。

また別のアイディアを出そうと、メンバーで頭をひねったのだが、結局良いアイディアが浮かばず、その日は解散することに。

翌日、佐藤記者がどんな状態で出勤するか、気になったのだが、なんと彼はツルツルで来たのである。「この方がスッキリですわ、ハッハッハ!」と、無意味に高笑い。呆れたメンバーは、もう2度と変身に付き合わないと誓ったのだった。

それにしても、人は髪型ひとつで随分見た目が変わるものだ。夏を前に新たな出会いを意識している人は、まず普段とは違う思い切ったヘアスタイルにしてみてはいかがだろうか。大胆に変身するには、今がチャンス!

写真:ロケットニュース24

▼ 従来の佐藤記者、野暮ったいの一言

▼ まずはモヒカン、アロハも意外と似合う

▼ 見事なトサカ

▼ 続いてコーンロウ、顔が濃いためか馴染んでいる

▼ なんと側面にはロケットの文字、しかも赤で

▼ 反対側には24。やりすぎ……

▼ 裸もワイルド

▼ ついにツルっぱげの境地に至る

▼ 今は懐かしい、ソフト犬の佐藤記者。キモい