日本人から広く愛されている牛丼チェーン『吉野家』。それは海外でも同じのようで、ここ米国ロサンゼルスでも多数の吉野家が営業中。果たして日本の吉野家と味は同じなのか? それとも……ということで、ロサンゼルスの吉野家に行ってみたぞ!

場所はロサンゼルスのダウンタウン。夜は危険な公園と化すことで有名だった「マッカーサーパーク」の斜向かいにある店舗である。

ちなみにこのエリアは、ダウンタウンの中でも比較的治安のよろしくない地区らしい。街を歩いているのは9割がたメキシコ系の人で、あとの一割は黒人。白人はほぼ皆無と言っていいほど見かけない。

さて、ロスの吉野家だが、外観はオレンジ色の看板がギンギンに輝いており、非常に目立つ。ドライブスルーもある。入り口にはガードマンも。治安が悪いからだろうか?

一方、店内は日本の吉野家というより、マクドナルドに近い雰囲気で、4人がけのテーブルがいくつか設置されている。注文カウンターもマクドナルドのような雰囲気だ。また、紅しょうがやトウガラシなどは、テーブルではなく専用のカウンターでセルフサービスとなっている。

とりあえずは牛丼(並)を注文。「Beef Bowl(ビーフボウル)」のレギュラーである。価格は3.67ドル(約293円)。果たしてそのお味は?

……うまっ……くない。ぶっちゃけ、そこまで美味くないのだ。

いや、うまいところもある。肉はうまい。さすがはアメリカ、肉がうまい! しかし残念な点が2つほどある。

それはまず、しょうゆ味がキツいということ。いわば「牛肉しょうゆ漬け」といった感じなのだ。さらに、使われているご飯が、米が細くて長い「アメリカ米」で、せっかくの美味い肉とマッチしていないのである。

なお、こちらの吉野家。夜9時になっても、ひっきりなしに客は訪れ、ほとんどの人はテイクアウトをしていた。地元民からは愛されているようだ。また、店内で牛丼を食べている人を観察してみると、ちゃんと紅しょうがを入れていたことも確認。ちなみに、お客さんは全員メキシコ系の人であった。意外と牛丼とメキシコは、相性が良いのかもしれない。

お店データ
「Yoshinoya Restaurants」
642 S. Alvarado St Los Angeles, CA 90057-3303
(213) 483-2455

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

※注意
『地球の歩き方 ロスアンゼルス 11~12年度版』ダウンタウン中心街の地図に書いてある7th St.沿いにある吉野家は、とっくに閉店しているぞ。気をつけよう!

▼店内のようす

▼これがロス吉野家の牛丼だ!

▼ペプシもたのんでみた

▼紅しょうがはここで

▼マックみたいだ

▼メニューはこちら

▼ちょっと怖いエリアにある