現在日本で定められている、食品や飲料の『暫定基準値』が国際的に見てどれぐらいのレベルなのだろうかと心配する声は多い。

有名人でも作家の室井佑月さんがNHKのテレビ番組で子供に与えても良いのかと疑問を投げかけるなど、一般人でなくともその関心は非常に高い状態だ。

不安に思っている人たちはサイト「放射能について正しく学ぼう」を見ていただきたい。ここでは様々な放射能に関わる数値やグラフなどが分かりやすく描かれており、暫定基準値についても記載されている。

食品や飲料の暫定基準値について言えば、日本では乳児で1リットルあたり100ベクレル、成人でヨウ素300ベクレル セシウム200ベクレルと定められている。これだけでは一見どういった数字なのか分からないが、この数値と比べるとどれだけ異常な数字なのかが分かる。

なんと国際法で定められた原発の排水基準値は1リットルあたりヨウ素40ベクレル、セシウムは90ベクレルまでとなっている。つまり、乳児の暫定基準値ですら、現在の日本では原発の排水より高い放射性物質が残留しても良いという設定値になっているのだ。

つまり政府が定めた数値を守るだけなら、原発の排水で作ったミルクを幼児に飲ませて良いということになる。ちなみにWHOで定められた平常時の飲料の基準は1リットルあたり1ベクレルまでなので、それに比べると乳児ですら100倍まで基準が高められているのである。

また、野菜の暫定基準値についても1キログラムあたりヨウ素2000ベクレル、セシウム500ベクレルと設定されているが、これもWHOが定めた餓死を避けるための非常事態の数値、1000ベクレルの2倍ほどの数値だ。いくら暫定的な数値とは言え、事故以前に定められていた餓死を避けるための数値より高い放射性物質が残留している食品の流通が許可されているとは、非常に恐ろしいことではないだろうか。

事実、口にするものの暫定基準値以外にも年間に浴びてよい放射線の基準値20ミリシーベルトを、ノーベル賞を受賞した国際的な医師団体が高すぎる数値だと指摘、文部科学省に対し引き下げを要求している。このように世界的に見ても高い数値の暫定基準値が定められいつまでその基準が続くのか分からない現在、子供の給食に基準値以下の食品を使用するというのは親たちから反対されても仕方が無い。

だが国内の飲料メーカーは消費者の思いを見越しているのか、例えば日本コカ・コーラは米国から独自に測定機材を購入したり、サントリーは同社の安全性科学センターで放射性物質を測定し、安全性を検査している。一般企業がこういった努力をしているのに、政府はなんという体たらくなのだろうか。なぜか食品に残留している放射性物質の数値を出すことは無いのにテレビなどで「きちんと検査しているから安全」といった無責任な発言をしている学者やコメンテーターたちにも見習ってほしいものだ。

現在はインターネット上でもこのような情報を知っている人たちからは、暫定基準値や発表が到底信じられないとの意見が続出している。今後は後手後手で発表したりなどのミスすることなくきちんとした対応をしない限り、政府が国民の不安をぬぐうことは出来ないだろう。

参照元:放射能について正しく学ぼう