最近は世界中で、太陽光をはじめとする自然エネルギーの開発が活発化している。脱原発を旗印に、環境に優しい発電技術の模索が進んでいるのだが、スイスの科学者が人間を使った発電技術の研究を進めている。その電力源は、なんと血流なのだ。

この技術は、2~3年に一度充電器の交換をしないといけない、心臓のペースメーカーのために研究が進められている技術だ。ベルン大学のアーロイス・フェニガー博士の研究チームは、とても小さな動力タービンを開発。これを血管のなかに入れることにより、電力供給して充電を行う考えだ。

博士によれば、このタービンによって1ミリワットの発電が可能とのこと。微弱な電力のように思うのだが、これでペースメーカー100台分の電力を確保することができるという。

環境に負担をかけず、電力を安定供給できるのに違いないのだが、体への負担を避けられない。タービンを血管のなかに入れることによって、凝血してしまう可能性があるのだ。そのために博士らは現在、タービンのデザインに苦心している。

さらに研究が進み、実用化されるとした場合に、人間は自ら使用する機器の電力を、自分の血流で補うことになるのだろうか? 映画「マトリックス」のように、人間が電力源そのものになる日が来るのではないかと思うと、ゾッとしてしまうのだが……。

参照元:DVICE(英文)