約76年周期で地球に接近する短周期彗星『ハレーすい星』。周期的に地球に接近してくるこのすい星は、接近するたびに世界中で話題となった。

たとえば1986年には日本の『さきがけ』や『すいせい』などのすい星探査機が打ち上げられたし、天文家たちがすい星をひと目見ようと南半球に移動するなどのブームとなった。

しかし、すい星の接近で起こる話題は良いものばかりではなかった。多くの「デマ情報」により、死者が出るなどの事件も発生していたのである。

1910年には世界中でハレーすい星の尾に含まれる有毒のシアン化合物により、地球上の生物はすべて窒息死し、5分のあいだ地球上の空気がなくなるという噂が広まった。そのため自転車のチューブに空気をため5分間をやり過ごそうとしたり、息を止める練習をする者が続出。

結局のところ何も起きなかったのだが、なぜか2011年現在、101年も昔のデマ情報がTwitterで流れており、100人以上のユーザーたちがリツイートをし「拡散」しているのだ。そのツイート内容は以下のとおり。

【爆速拡散希望】【RT推奨】大学の先生の友達の友達に聞いた話ですが、ハレーすい星の尾には毒ガスがふくまれていて、地球に近づいてから5分間は息をしてはいけないそうです。タイヤのチューブで息をすれば助かるそうです。もっとみんなに知ってほしいので拡散してください!
(Twitterより引用)

現在ではネットの普及により、情報の伝達速度が当時よりもはるかに速い。それに2011年現在はすい星が近づく時期ではなく、わかる人にはわかるジョークともいえる。今回このユーザーはネタとしてツイートをしたようだが、結果的にかなりの勢いで拡散されてしまったようだ。

簡単にデマということは見抜けると思うが、ネタでつぶやいたものがまさかのデマ流布になる可能性があるため、特にフォロワーの多いユーザーはつぶやきの内容にジョークであることを入れた方が良いのかもしれない。