2004年に三重県四日市市のスーパーでハムスターの餌を買いに来たおじいさんが子供を抱えた女性による虚偽の通報で泥棒に間違われ、市民3名に取り押さえられた後警察により制圧されたショックで翌日に死亡した事件をご存知だろうか。

通報した女性は財布を取られたと話していたようだが、おじいさんは自分の財布しか手にしていないことなどから、その後誤認逮捕であることが発覚した。また、防犯カメラには男性の犯行を示す状況は写っておらず、逆に女性がおじいさんの体を触るような行動を見せた後、いきなりおじいさんの胸ぐらをつかみ揉み合っている姿が映されていたという。

事件から7年間が経過し時効を迎えた2011年の3月、津地検四日市支部は時効によりおじいさんを不起訴処分。その後遺族へ補償金を事件発生後おじいさんが亡くなるまで「拘束」された1日分の上限額『1万2500円』を支払う通知が届いた。

現在遺族はおじいさんが死亡したのは警察官の制圧行為が原因として三重県に損害賠償を求め、名古屋高裁で審理中なのだが、このあまりに安すぎる補償金に対してはネット上でも「命安いなあ」、「冤罪被害が軽く見られすぎてるだろ。しかも命まで落としてるのに・・」、「いくら何でも安すぎる」、「今まで窃盗未遂容疑かけたままって酷すぎねぇか?怠慢してねぇで2600日分払えよ」との声があがっている。

これは法務省規定の補償金で賠償金ではないため、拘束時間に基づいた適切な金額であるが、警察と市民の過剰な制圧で1日後に死亡したのであれば、「適切な金額」自体が誤っていると思う人がいてもおかしくない。

また、虚偽の通報をした女性は事件後に逃げておりいまだ見つかっておらず、2005年には警察から遺族へ「女性の写真を公開以後、いくつか情報が寄せられたが解決につながる情報は得られておらず、今後新たな目撃者を捜したり、事件に関わった人に再度聴取しても色々な報道から入ったノイズや自己保身のための証言が得られるだけで、もう新たな情報が見つかる可能性が薄い」との話があり、既に捜査は打ち切られているようだ。

この女性の通報が発端となりおじいさんが死亡したのであれば、少なからず女性にも責任があるだろう。時効まで探すということはできなかったのだろうか……。

誤認逮捕が認められた今、遺族の訴えが通り賠償金が支払われることを祈るが、それでもペットのハムスターの餌を買いに来ただけで複数の市民や警官に取り押さえられ、意識不明になり死亡したおじいさんは相当無念だったに違いない。

冤罪による無実の罪で一つの命が失われたこの事件、あなたはどうお考えだろうか。遺族やおじいさんが報われずに終わることだけは避けなければならないと思う。

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