オルソケラトロジー

視力回復ができる手術といえばレーシックだ。レーシックを簡単に説明すると、眼球に切れ目を入れて、目に入ってくる光を正しく受け止められるようにする手術である。世界中の人たちがレーシック手術を受けており、スポーツ選手や芸能人もレーシックを受けている人が多数いるという。

しかし、安全といわれている視力回復方法とはいえ手術は手術。眼球を切る手術はイメージ的に怖いのは確かだ。失敗は少ないと思うが、もし失敗したらと思うと恐怖を感じる。

そこで今回、眼球を切らなくても視力が回復するといわれている『オルソケラトロジー』を受けてみることにした! 筆者(私)は視力が良くなく、テレビも映画もコンタクトレンズをしないと文字が見えないのである。でも、『オルソケラトロジー』っていったいどんな視力回復方法なのか?

・眼球の形状を変えて矯正する
『オルソケラトロジー』は専用ハードコンタクトレンズを着用し、眼球の形状を変化させて視力を回復させるというもの。寝る前に専用ハードコンタクトレンズを着用して睡眠。翌朝、専用コンタクトレンズをはずすと眼球の形状が変形しており、視力が回復しているという方法である。

眼球は専用ハードコンタクトレンズに押されて形状が変化しただけなので、時間とともに元の形状に戻っていき、視力も元に戻ってしまう。よって、夜になったらまた専用ハードコンタクトレンズを着用して眠る必要があるわけだ。寝ている間に眼球の形状を変えて視力を回復させているのである。レンズは酸素を良く通すものなので着用したまま寝ても問題ないという。

・たった一晩で効果発揮
「手術は怖いし、コンタクトレンズは目が疲れたり頭痛がする。メガネは邪魔だから無理」という人は『オルソケラトロジー』が最適な視力回復方法といえるのでないだろうか。今回、筆者が実際に『オルソケラトロジー』にチャレンジしてみたのだが、さっそく効果が出た。専用ハードコンタクトレンズを着用して1日目であるにもかかわらず、周囲が見えるほど視力が回復したのである! 寝ていただけなのに! これはすごい!

・毎日続けると視力もどんどん良くなっていくらしい
記者の視力はあまり良くない。しかし、テレビの文字がボヤけて見えない状態だったのが、起きてからはテレビの文字が見えるようになり、窓から外を見てみると風景もちゃんと見えた。これはすごい。ここまで視力回復できるとは……。

しかし、1日着用だけでは本格的な成果は得られない。時間が経つにつれて視力が元に戻っていき、夜にはまたボヤけた視界になってしまう。毎日寝る前に専用ハードコンタクトレンズを着用することにより、だんだんと視力が改善して見えるようになっていくらしい。

さまざまな体験談によると、続けることによって視力が回復している時間が長くなっていくとのこと。1日目は5時間、数日後には8時間、続けていくと12時間もつなど、どんどん視力が回復している時間が長くなっていくという。一晩やっただけで2~3日ずっと視力が良いままだったという人もいるようだ。寝る前に専用ハードコンタクトレンズをつけるだけでコンタクトやメガネいらずの生活をできるというのであれば、これ以上にうれしいことはない。

・『オルソケラトロジー』導入までの流れ
『オルソケラトロジー』をやってみたくなった人は、今回の筆者の体験談を参考にしてほしい。まずは最初の流れを解説する。1回目の診察では視力や眼圧などのチェックと眼球の写真撮影。そして医師による診察で『オルソケラトロジー』をやっても問題ないかどうか調べる。

2回目の診察では改めて医師の診察を受け、『オルソケラトロジー』のテスト向け専用ハードコンタクトレンズを借りて実際に1~2週間試すことになる。ここで『オルソケラトロジー』や専用ハードコンタクトレンズのケア方法を丁寧な説明をしてくれる。

テスト向け専用ハードコンタクトレンズを使用して何も問題がなければ、3回目の診察で本番用の専用ハードコンタクトレンズを使用することになる。病院に在庫がない場合は専用ハードコンタクトレンズを受け取るのは1~2週間後となる。初診から本番用の専用ハードコンタクトレンズ受け取りまで3~4週間かかると思っていい。

・こんな人に向いてる
あくまで筆者の体験だが、『オルソケラトロジー』はこんな人に向いていると思った。日常をコンタクトレンズなしで生活したい人、メガネをしたくない人、レーシック手術をしたくない人、できるだけ費用を抑えて視力回復をしたい人。

レーシック手術をしても視力が回復しない人もいるので、リスクを考えて『オルソケラトロジー』にする人もいるようだ。『オルソケラトロジー』ならテスト期間で視力が回復するかどうか確かめられるのも利点だ。また、とある眼科医院によると「近視の進行を制御する」ともいわれている。

慣れてくると2日に1回、3日に1回の専用ハードコンタクトレンズ着用で視力を保てる人もいるようだが、ルールとして毎晩着用して睡眠をとるのが基本だ。なので、「毎日なんて面倒くさい!」という人には向かないかもしれない。また、着用を忘れると翌朝にはいつもの視力に戻っている可能性もあり、そういうデメリットもある。

・注意点
ハードコンタクトレンズなので慣れないと目がゴロゴロすることがあるが、最初だけなのでだんだん違和感がなくなっていくはずだ。とはいえ、なかにはずっと慣れない人もいるし目が充血してしまう人もいる。とにかく異変が出たり不明な点があれば医師に相談だ。身体に合わなければ『オルソケラトロジー』をやめるのも選択肢のひとつである。

・気になる費用は
『オルソケラトロジー』の費用は眼科医院によって違うのだが、おおよそ16~25万円ほど(記者が受診した眼科医院では両目で約16万円だった / 支払いは本番のレンズを使うことになってから)。眼科医院によって費用に開きがあるが、使用する専用ハードコンタクトレンズは北米の認可されたメーカーのものなので、どこで診察を受けても受け取る専用ハードコンタクトレンズはほぼ同じである。

テスト向け専用ハードコンタクトレンズのレンタル料金もかかる場合があるが、そこはケチらないほうがいい。また、国税庁が「オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除」を認めているので、その点も経済的にうれしい。

とりあえず、記者も『オルソケラトロジー』をはじめたばかりなので、これから使用し続けることで視力がどんどん良くなっていくことを期待している。最終的に1.5ぐらいの視力になることを期待しているが、まだ開始から1日目なので0.8~1.0くらいかなと思っている。このままだと最終的に1.2~1.5くらいになるのではないかと推測。数日後にまたレポートしたいと思う。

【続報】
手術しない視力回復オルソケラトロジーを2日間体験してわかったこと

体験者: Kuzo

▼オルソケラトロジー専用ハードコンタクトレンズ

▼オルソケラトロジー専用ハードコンタクトレンズの動画