おそらくジムに通っているほとんどの人が「自分のため」にジムで運動してることだろう。しかし、もしそれが地球のためにもなるとしたら、もっと頑張れるのではないだろうか?

地球に優しいジム「Green Microgym」がアメリカのオレゴン州に存在し、現在多くの人の関心を集めている。みずからを「世界初の発電ジム」として銘打つこのジムでは、特注で作られたエアロバイクで運動すると電気が発電されるようになっており、その電気はジムの電灯、空調、テレビなどに使われる。平均的に一人の利用者は50ワットから250ワットの電気を発電し、このペースで30分運動すれば次のことを行うだけの電力が得られる。
 
・10時間のノートパソコンの利用
・35台の携帯電話の充電
・265曲をステレオで再生
 
この発電システムのおかげで、2009年にはジムの総電気使用量の36パーセントにあたる3万7千キロワット時を発電し、これは7万4千ポンド(約34万トン)の二酸化炭素の排出削減、または15エーカー(約6万703平方メートル)の森林の保護に値する。

発電システムを取り入れて3年が経つ「Green Microgym」では、ソーラーパネル、再生可能資源でできた床、再生紙トイレットペーパーの使用、そして利用者への節電喚起など徹底したエコ活動を行っている。

しかし、エコ活動を推進しているフィットネスクラブ・コンサルタントのカート・ブロードハグさんは、発電エクササイズ器具の投資回収期間は器具寿命期間の2~3倍である約15年と見積もっており、「こういった活動が持つ意味は、人々の目を環境保護に向けさせることぐらいでしょう」と述べた。

これを受けてジムのオーナー、アダム・ボーセルさんは「回収期間なんて、私にとって重要ではない」と話しており、すでに他のジムのフランチャイズ化を終え、現在3件目となるエコジムの建設を計画している。ちなみに、ある概算によるとアメリカのフィットネスクラブにある800万台から1000万台の器具が発電できる可能性を持っているらしい。

様々な形で実用化されていく発電技術。今後これがさらに発達していき、家庭用発電バイクや歩きながら発電できる万歩計など、多くの発電商品が登場してくるかもしれない。そうなれば、もっと楽しく運動できるかもしれない?

(文=田代大一朗
参照元:Green Microgym(英語), DailyMail(英語)