エステー株式会社の定番消臭剤といえば『消臭力』(×しゅうしゅうりょく / ○しょうしゅうりき)だ。最近放送されている、少年が美しいヨーロッパの街を背後に歌をうたうCMが非常に高い人気度を誇っており、多くの日本国民が大絶賛しているという。

美少年が美しい街を背後にすばらしい歌声でうたうシーンは非常に心が癒やされるが、突然「しょ~しゅ~りぃきぃ~~~!」というシメで終わるこのCM。最後のシーンで「消臭力のCMかよ! ひでえ! 騙された!」とビックリしつつも、ププッと吹き出してしまった人も多いのではないだろうか?
 
・大絶賛されるエステーのCM
インターネット上ではこのCMに対して「エステーのCMはかなりレベル高いと思う」「聞き入ってたら消臭力唄い初めてマジ吹いた」、「この男の子すげぇ~歌うまい」、「エステーさんのCM、すごくイイ」、「初めて観たときはACの新しいCMか? と思ってたら最後で見事に­やられたw」など絶賛の声が寄せられている。
 
・緊急で作られたCMだった
そんな『消臭力』のCMだが、実は震災後に急遽(きゅうきょ)作られたCMだったのをご存知だろうか? エステーによると、このCMは震災後にたった2週間で企画と制作したそうだ。しかも、2カ月間準備をしていたCMを中止して、このCMにしたのだという。

このCMに対してエステー宣伝部責任者の鹿毛康司さんは、「的となる人の心自体が大きく揺れ動いた今は、CMも変わるべきではないか、いや、今までの作り方を続けるべきだ…。制作仲間と議論を尽くして出した答えがこのCMです。大上段に応援CMを作るのでもなく、ちゃんと商品CMの立ち位置を守り、震災後の皆様のお気持ちを踏まえて、でもやっぱりエステーらしい「笑い」や「驚き」も少々ほしいと思いました」とコメントとしている。
 
・CM映像と東日本大震災の知られざる関連性
また、このCMで少年の背後に映っている美しい街がある。この街はポルトガルのリスボンなのだが、この街は東日本大震災と無関係とはいえないのである。リスボンでは1755年に大地震と大津波が発生し、6万人が亡くなっていたのだ。

この件に関して鹿毛さんは、「このリスボンは1755年に大地震と津波に見舞われ6万人以上のかたが亡くなった歴史をもつ街だったのです。その復興を遂げた家並を背景に今回のCMは撮影されています。なにか大きな力を感じてしまいました」とコメントしている。

そう考えると、シンプルなCMながら深いものを感じずにはいられない。地震や津波、そして放射能によって壊滅的なダメージを受けた東日本の被災地が、このリスボンの美しい街のように復興を遂げることを強く願いたい。

参照元: 震災後につくった初めてのエステーCMです