4月の中旬、アップル社のiPhone4およびiPad3GSが、自動的に移動履歴を保存している事実が発覚した。これは1年間にわたって、位置情報を記録しているもので、最近までユーザーにも知らされていなかったことだ。保存期間が1年と長いため、個人のプライバシーに関わる問題であることに間違いはない。警察が捜査するうえでの、有力な証拠にさえなってしまうのだ。

最近になって、このことについて同社の顔役ともいえるスティーブ・ジョブズ氏が説明している。彼によれば、「我々は誰のことも追跡するつもりはない」という。

この情報は、アップル社の情報を伝える「Mac Rumors」に掲載されていたものだ。それによると、同サイトの読者が自らジョブズ氏にメールで問い合わせたとしている。その内容とは、以下のものだ。

【iPhoneユーザーからの質問に対するジョブズ氏の回答】

Q: 私のiPhoneに埋め込まれた、ロケーショントラッキングツールの必要性について、説明してください。私の正確な位置が、いつも記録されている不安を感じます。私がAndroidに乗り換える前に、このことについて説明できるのではないでしょうか。

A: なるほど、我々は説明できますよ。我々は誰のことも追跡するつもりはありません。移動履歴について、否定的な意見が持たれていることは、我々も承知している。しかし、このプログラムはユーザーの誰もがダウンロードでき、ユーザー自身が活用できるものだ。これは問題のあることではない。アップルが一方的に位置情報を収集しているものではなく、またiPhoneユーザーが受身になってこれらの情報を抜き取られているという言われ方は間違っている。

と、説明している。すでに海外のユーザーがこの機能をオフにするアプリ「Untrackerd」がリリースされている。ジョブズ氏とされる人物の言い分もわかるのだが、ユーザーを不安に駆り立てていることには、変わりがないのだ。さらに具体的に対策を講じて頂きたいものである。

参照元:MacRumors.com