東京都の石原慎太郎知事は、4月25日、東京都の公式サイトで「四期目を迎えて」というタイトルで都民に向けてメッセージを発信した。その中で石原都知事は、今回の東日本大震災を「ある大きな反省をしないと、この災害の意味も歴史的に活きてこないと思います。」と述べた。

また、以前、石原都知事が蓮舫節電啓発担当相に自動販売機の不使用を求めていたが、その件に関して都知事は、

「日本にしかない現象の一つで、街中に自動販売機が氾濫している。あれは、治安が良くて、外国だったら、とんでもない連中があれをぶっこわして中身をかっぱらって行くから、ありえないことでしょうけど、幸い、首都圏の治安は安定していますので、ああいったものが、ある意味では跋扈している。」

と述べ、さらに

「この間、自動販売機の協会の幹部が、「私たちは、決して浪費はしていない。消費はしているけど浪費はしていない。」という訳のわからない詭弁を弄してました。あんなものが、一つの文明の便宜として街中にあって、膨大な電力を食っているということは、本当に文明としての正当な消費なんでしょうか。私は浪費にすぎないと思います。」

と改めて、自販機の不必要性を訴えた。

さらに、相当の電力を消費しているパチンコに関しても、一日中大きな音楽とネオンサイン、このような生活様式は反省すべきと述べながら、

「パチンコ屋をやっているのは、在日の韓国系の人が多いそうですけど、その一部の人が、「これは自分の母国の韓国でも流行るだろう」と持って帰ったら、面白かったんでしょう、たちまち人気になった。これは人間を怠惰にして、人生を狂わせるということで、当局が乗り出して、韓国ではパチンコは全廃されました。」

と述べ、

「私はそれを必ずしも是とはしません。しかし、一日中、ああいった機械が回って、騒音を立てている。しかも目抜き場所の再開発が行われると、真っ先に建つのがパチンコ屋だったら、これは、あんまり誇るべき文明の対応とは、私は言えないと思います。」

と、パチンコ屋の存在意義に改めて疑問を呈した。

実際にパチンコの経済自体に与えるインパクト(2009年の市場規模は21兆650億円)は大きい。しかしその一方で、ネガティブなニュースが多いこともまた事実。ネット上では、この都知事のメッセージに関して共感するコメントが複数書き込まれている。

参照元:四期目を迎えて