内閣府の原子力委員会が原子力政策に関しての意見を募集している。「国民の皆様からのご意見募集について」という題目で募集しており、ホームページ、郵送、FAXで受け付けている。

同委員会は「東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所及びその周辺における事態を受け、新大綱策定会議の議論は当面中断することとしました」と発表している。新大綱とは「原子力政策大綱」のことで、原子力の基本方針だ。

委員会が指摘しているとおり、東京電力の原発事故で昨年11月に設置された新大綱策定会議の審議は中断している。今後は、事態収束後の原子力発電所の安全性についての総括や、エネルギー政策全体にかかわる国民的な議論等をふまえて、適切に対応したいとしている。そのうえで、国民の意見を広く募集しているのだ。意見の取り扱いについては次の通り。

【原子力委員会のお寄せ頂いたご意見の取扱いについて】
・寄せられたご意見は、個人情報等を除き、原文を新大綱策定会議メンバーに資料として配付し、新大綱策定会議における議論の参考とします。
・国民の皆様のご意見の動向を把握するためのものであり、ご意見に対して個別に考え方を表明することはしません。
・寄せられたご意見は、原子力委員会ホームページ上で国民の皆様にもご紹介します。(HPより引用)

また、以下のようなものについては、意見として取り扱われないとのことだ。

【個人情報の保護その他について】
・ご意見が原子力政策と無関係な場合
・ご意見の中に、特定の個人を識別することができる情報がある場合
・特定の個人、法人の財産権等を害するおそれがある場合
・特定の個人、法人の誹謗中傷に該当する場合
・事業、ホームページ、思想等の宣伝、広告に該当する場合
・入力された情報が虚偽であると判明した場合
(HPより引用)

具体的な公開時期については明記されていないのだが、寄せられた意見は委員会が必ず目を通すはず。この機会を通して、国民の声にしっかりと耳を傾けていただきたいものだ。

追記:本文の内容に誤りがあるとご指摘頂き、内容を修正いたしました。深くお詫び申し上げます。(4月18日0時45分)

参照元:内閣府原子力委員会