地震が発生したとき、テレビなどで流れる緊急地震速報のチャイム音。「チャ~ラン、チャ~ラン」と、聞けば一気に緊張感が増すあの曲だ。警戒させる不安にはさせず、緊張感は増すけど落ち着いて……と、計算されつくした絶妙な旋律。一体だれが作曲したのだろうか?

作曲したのは東京大学・先端科学技術研究センターで教授を務める、工学者の伊福部達(いふくべとおる)氏。実は『ゴジラ』シリーズなど、数多くの映画音楽を手がけてきた日本を代表する作曲家・伊福部昭(いふくべあきら)氏の甥にあたる人物なのだ。

東京大学・先端科学技術研究センターの経営戦略企画室ブログ、2009年11月2日のエントリーには、緊急地震速報チャイム音について以下のように書かれている。

それこそゴジラの音楽をヒントに、人々を不安にさせないように警戒させまた安全に導く音をさまざま考案して決定された(以下略)」(引用)

意外な接点があった、緊急地震速報チャイム音とゴジラの曲。どちらの曲も、「巨大なものが迫り来る。警戒せよ」そんなメッセージが込められているように思える。もしもチャイムが鳴ったときは、警戒しつつ落ち着いて行動するようにしよう。

参照元: RCAST24(東京大学先端科学技術研究センター経営戦略企画室)

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