みなさんはこの写真を見た瞬間、本当にこれはイルカやクジラだとは思わなかっただろうか? 実はこれ、イワシの群れを撮ったもので、まさに見る人の心を奪う神秘的な写真である。

この見事な瞬間を写真に収めたのは、フィリピン出身の写真家、スティーブ・ドゥ・ニーフさん。撮影場所はセブ島だ。

魚の群れが海面に現れたのを発見した彼は、約30メートルの深さまで潜ってみた。すると、そこには見渡す限りのイワシがいたという。その数、およそ数千匹。奇跡の写真は、この時に撮影された。

「彼らが一匹の巨大な魚のように動く様は、まさに『素晴らしい』の一言です。私はこの写真を見るたびに疑問に思うのです。魚たちはこの形を意図的に作り出したのかと。偶然だと私は思うのですが、彼らがこのように自分たちより大きい動物のふりができたら、きっとそれは彼らにとって助かることなんでしょうね」

確かにスティーブさんが言うように、これは偶然の賜物かもしれない。しかしそこには、自然、そして生物たちが持つ神秘性が写し出されており、私たち人間に多くのことを語りかける。
(文=田代大一朗

参照元:DailyMail(英文)