私たちは身の回りのゴミには敏感なものだが、それが宇宙のゴミとなると、果たしてどうだろうか? 実は地球を取り巻く宇宙空間にはゴミがいっぱい、ロケットや衛星の部品、小隕石の破片などがたくさん存在しており、問題となりつつあるのだ。そこで、このほどアメリカの工業デザイナー、ボーガン・リング氏が、これら宇宙ゴミの処理を可能にする衛星のモデルを提示した。

宇宙ゴミが地上に与える影響は、あまり知られていない。これらが衛星軌道上で衝突すると、さらに小さな破片に分裂する。そして仮に、破片のひとつが国際宇宙ステーションにぶつかったら、ステーションを破壊する事態になるからだ。5~10ミリ程度の破片が衝突したとしても、大砲で撃たれるのと同じレベルの衝撃を受けてしまう。

将来的に破片が増え続けた場合、地球の周回軌道はゴミだらけとなり、衛星を打ち上げることも、宇宙ステーションを建設することもできなくなってしまうのである。

この状態を防ぐため、ボーガン・リング氏は宇宙ゴミ回収のための衛星を考案、そのコンセプト設計を発表した。彼の構想では、次のような機器を用いることになっている。「ヴァシミール・プラズマ・ロケット」(宇宙空間用電気推進ロケット)、「ソーラー・セイル」(太陽帆)、「展開型バルーン」、「エアロジェル・ネット」。いずれも聞き慣れない名前なのだが、簡単に言えば宇宙の掃除屋さんたちである。

これら最新技術を搭載した機器とともに、地上に配備したレーザーを用いて、機能停止した衛星やロケットの破片を回収、リサイクルしていくわけだ。

実際のところ、現在宇宙ゴミは無数にあり、回収のめどはまったくついていない状況だ。人類の宇宙開発は、きれいな地球周回軌道あってこそだ。いずれ、遠からぬ日にこれらの構想が、実践されるときが来るのかも知れない。

参照元:dvice.com(英文)