日本での地震発生後、世界中である単語がWikipedia(ウィキペディア)で検索された。その単語とは、日本が生んだ世界的怪獣「Godzilla(ゴジラ)」である。米ニュースサイト「io9」によると、地震が発生した3月11日に、英語版Wikipediaで「Godzilla」が検索された件数は、前日の3100件から約3倍の1万800件に急増していたという。

io9は日本で地震が起きてから、津波や放射能漏れのことについて調べているうちにGodzillaという言葉に辿り着いたと説明しており、このことからきっと他のユーザーも地震について調べていくうちに、Godzillaに行き着いたのではと推測している。

それでは、日本語版Wikipediaでの「ゴジラ」検索数はどうなっているのかと疑問に思い、io9が使った「Wikipedia article traffic statistics」というサイトで、ゴジラの検索数を調べてみることにした。すると、3月11日の検索数は862件だったのに対し、12日はその約2倍の1600件、そして福島原発の放射能漏れが報道され始めた15日には2500件まで跳ね上がっていたのだ。

つまり、今回の地震により、「Godzilla(ゴジラ)」に関心を持つ人が世界中で増えたということだ。io9は記事の中で、この機会にぜひ1954年に公開されたゴジラ1作目を見てほしいと海外ユーザーに呼びかけている。

実はゴジラ1作目は、同年に起きた第五福竜丸事件の影響を受けて作られたとされており、そこには核兵器など人間が発達させてきた科学が、地球、そして人間自身をどう傷つけているかが描かれている。現在、原発とどう向き合っていくかが議論されているように、これからの科学のあり方を考える上で、とても有効なものとしてio9はこの作品を薦めている。

今回の地震により、一躍関心を集めた「Godzilla(ゴジラ)」。その検索で終わるのではなく、これを通して多くの人に、これから私たちがどう科学と付き合っていくのかを考えてもらえたら、きっとゴジラも喜んでくれるのではないだろうか。
(文=田代大一朗

参照元:io9, Wikipedia article traffic statistics

▼こちらが日本語版Wikipediaでの「ゴジラ」検索数

▼ちなみに、こちらが今話題の官房長官「枝野幸男」の検索数。検索数の伸びがハンパない!