今回、多くの人の命を奪った津波。その恐ろしさと残酷さは、映像と共に全世界に知られることとなり、世界中の人々に衝撃を与えた。そして今回、イギリスのテレビ局「Channel 4」が、仙台のテレビ取材班が直面した津波襲撃の瞬間、そしてその取材班の生死の境目を映した映像を公開し、反響を呼んでいる。

この映像は、地震発生後、救助活動を行っていた仙台のテレビ取材班自身が撮影したものであり、そこには自らの生死を左右する重大な決断の瞬間が映し出されていた。

その決断とは、車を使って津波から逃げるか? それとも、車から出て避難所まで走って逃げるか? というものだった。取材班はタクシーを使って救助活動を行っていたのだが、外の様子を見て、自分たちのところに津波が押し寄せてきていることに気付く。彼らはこのままタクシーで逃げることも考えたのだが、それでは津波に飲み込まれると判断し、走って逃げることを決意。

走って逃げている途中、彼らは無事に避難所を発見し、なんとか屋内に逃げ込むことができた。そして、後ろをふと振り返ってみると、そこには激しい濁流が流れており、あと一歩避難が遅れていれば巻き込まれるという間一髪の状況だった。

また、彼らが避難所から先ほどいた道路を見てみると、自分たちの乗っていたタクシーが津波によって押し流されているのを発見。つまり、あの時にタクシーで逃げようとしていたら、今頃津波の中だったということだ。

しかし彼らがほっとしたのも束の間、外を見回すと、壁の上に女性一人、木の上に男性一人、そして車の上に子ども二人を抱えて救助を待つ男性一人がいることに気がついた。彼らはすぐさまその人たちの救助にあたり、なんとか無事に全員救出することに成功。

救出された女性は、「死ぬかと思った」と泣きながらその心境を語っており、想像絶する恐怖が彼女たちを襲っていたことが見て取れる。

その強大なパワーで町を消し去り、そして人の命まで一瞬で奪い去る津波。今後津波による悲劇を繰り返さないためにも、私たちは津波の脅威をしっかりと認識し、これらの映像と共にその脅威を世界、そして後世に伝えていかなければならない。
(文=田代大一朗

参照元:DailyMail

▼こちらがその映像

▼Channel 4が後半に紹介していた車が津波に襲われる映像