普段着られないような衣装と本格的なメイクで写真撮影。台湾の「変身写真」と言えば女性旅行客に人気の観光スポットでもあるが一方で、台湾高雄市の男性向け女装専門写真館が話題となっている。

「MOFA男の娘(おとこのこ)カフェ」。一足踏み入れると可愛いメイド姿の店員さんが出迎えてくれる。騙されることなかれ。彼女ら、いや彼らはれっきとした男性だ。

「MOFA男の娘(おとこのこ)カフェ」では可愛らしいメイド服やお姫様ドレスを着て、本格的なメイクで写真を撮ることができる。希望者には店長直伝のパラパラを教えてもらうこともでき、お値段999台湾ドル(約2800円)。サービス内容は異なるとは言え、高雄市での変身写真の相場は5000台湾ドル程度(約14000円)、女装する場合は追加料金がかかる場合もある。「MOFA男の娘カフェ」は、気軽に変身願望を叶えることができると言えよう。

こちらのカフェの店長はメガネっ娘メイドのプリンスさん。メイクとヘアメイクも兼任している。プリンスさんの手にかかること約15分、ゴツめの男性もうりざね顔の女性に大変身だ。ちなみにプリンスさんは普段は「男装」、彼女もいる幸せ32才である。

ロリータ系メイドに扮するはスタッフの猫哉(ねこや)さん。「女装は仕事でしているだけです、普段は普通の格好ですよ」とそっけなく語るも、いざメイド服に袖を通すと恥じらいはどこにいったのか、ノリノリでお客さんにポーズ指導を行っている。

主な客層はサラリーマン、日頃のストレス解消に来店するケースが多いらしい。「どんな風になるか見てみたかった」「すごく特別な気分、でも母に見られたら怒られるかも……」と皆楽しそうだ。

ちなみに記者の台湾女装写真経験者の知人(既婚)に聞いたところ……「開放感があっていい、思った以上にキレイになって楽しい」とのこと。

ストレス社会に生きるサラリーマンの皆さん、一度体験されてはいかがだろうか?

参照元:APPLE DAILY(中国語)

▼店長のプリンスさん、10代からコスプレに親しんでいるそうだ

▼プリンスさん(左)と猫哉さん(右)、パラパラの練習も怠らない