「料理が得意」と自負するロケットニュース24の男性メンバーが料理勝負をする「ビストロケット」。第1回はシンプルながらとても奥が深いパスタの基本ともいえるペペロンチーノ対決だ。参加メンバーの4人はそれぞれ自宅で調理し、審査員をまじえて実食勝負を行ったのである。

参加したメンバーは次の面々だ。飲食店での勤務経験を持ち、筋金入りの独身男として、自炊に日々精を出す佐藤記者。キッチンに立つことも多いという色黒の副編集長G。調理師免許を持ち、料理について精通しているという編集アシスタントのワタナベさん。そして、微妙グルメの第一人者のりすけ氏。今回残念ながら諸事情により不参加となったが、次回以降はYoshioさんも参加予定だ。

そして審査をして頂いたのは、たまたま事務所に来訪していた某コンビニチェーンの広報担当者のお2人。男性と女性、それぞれお1人ずつから感想を聞くこととなった。参加メンバーのペペロンチーノのレシピは次のようになっている。

【ビストロケット ペペロンチーノ対決! 参加メンバーのレシピ】
(以下、分量は1人前。使用するパスタは100グラム)

■ 佐藤記者 「香るペペロンチーノ」
岩塩 …… 適量
ブラックペッパー(粗挽き) …… 適量
にんにく …… 3片
鷹の爪 …… 1本
BERIO EVオリーブオイル・グストフルッタート …… スプーン大さじ3
玉ねぎ …… 4分の1個
セロリ …… 2分の1本

1. 玉ねぎとセロリをじっくりと炒める(約30分)
2. お湯にパスタを入れる
3. 1.を一度火から外し、にんにくと鷹の爪をじっくり炒める
4. そこに1.を合わせ、茹で上がったパスタを入れる。
5. 塩コショウで味を整えて完成

■ 副編G 「カリカリウインナーのペペロンチーノ」
塩 …… 適量
にんにく …… 1片(大きめにみじん切り)
鷹の爪 …… 1本
サラサラ系のオリーブオイル …… スプーン大さじ3くらい
ウインナー …… 1~2本(指先くらいの大きさで輪切りにする)
塩コショウ …… 適量
昆布茶 …… ひとつまみ

1. お湯にパスタを入れてゆでる。
2. フライパンにオリーブオイルを入れ、温める。
3. みじん切りのにんにく、ウインナー、鷹の爪を入れ、ゆっくり焼く。この時、若干だけ塩コショウもしてしまう。
4. ウインナーがカリカリになってきたら、鷹の爪を外す。
5. 茹で上がったパスタを、あまり湯切りしないで豪快にフライパンに投入。
6. 昆布茶と軽く塩コショウをして味を整え、軽く炒めて完成。
※ ウインナーのカリカリ感がポイント。塩コショウはそこまで入れなくてOK。塩コショウ味のするウインナーが実は主役であり、パスタはウインナーを引き立たせるためのかませ犬。

■ 編集アシスタントワタナベさん 「黒コショウとフライドオニオンのペペロンチーノ」
塩 …… 適量
にんにく …… 1かけら
エキストラオリーブオイル …… スプーン大さじ3
フライドオニオン …… 適量
ブラックペッパー(粗挽き) …… 適量

1. お湯にパスタを入れてゆでる。
2. フライパンに潰したにんにくを入れ、キツネ色になるまで香りを抽出する。
3. 茹であがったパスタをフライパンにあけ、塩を振って絡める。
※ すぐに食べる場合はゆで汁と油を良く混ぜ、乳化させたソースにした方が美味しい。ちょっと時間を置く場合は、ふやけないように油のみ使用。
4. 皿に盛り、好きなだけフライドオニオンとブラックペッパーをかけて完成。

■ のりすけ氏 「パ・パー スパゲティ」
トリュフ塩 …… 1.5つまみ
ポルチーニ茸 …… 断片2~3
唐辛子(砕いたもの) …… 1つまみ
にんにく(スライス) …… 1片
エキストラオリーブオイル …… スプーン大さじ6~7
パン粉 …… 5~6つまみ
パセリ・グラニュール …… 適量

1. 大量のお湯にポルチーニ茸とパスタを入れてゆでる。
2. フライパンにオリーブオイルをしき、唐辛子とにんにくを入れ、きつね色になったころ火を止めて余熱で揚げる。
3. パスタのゆで汁をおたま1杯分、2.のフライパンに入れて強火でかき混ぜる(鶏肉の脂や肉汁を混ぜても良い)
4. トリュフ塩をフライパンに入れてパスタとポルチーニ茸を入れてさっとあえて完成。
※ テクニックは、4.で炒めない事。あくまでさっとあえるだけ。

いずれも、それぞれのこだわりを持って作った逸品だ。果たして評価は一体?

すべてを皿にならべ。お2人に審査して頂いたところ、2人が「一番においしい」と感じたのは、同じパスタだった。それは、副編Gのカリカリウインナーだった。その理由については、「誰もが思い描くぺぺロンチーノ」、「にんにくが非常によく効いている」と高い評価を得た。後にメンバー全員で試食したのだが、たしかにしっかりとにんにくの味が乗っており、鷹の爪の辛味が絶妙だ。また、隠し味の昆布茶の旨みが食欲をそそる。

次いで2、3位は同順で、のりすけ氏とワタナベさん。どちらも甲乙付け難かったようだが、男性広報の方は、のりすけ氏のパスタを「風味がいい」と絶賛。女性広報の方は、「バランスがとれてる」とワタナベさんのものを支持した。最後に佐藤記者のパスタは、「女性好み」と評しながら、思い描いたペペロンチーノからは若干距離があるとして、最下位との判断を下した。

今回の勝利について、副編Gは、「とにかくウインナー。ウインナーをカリカリにして、味をつけるのがポイント」と語った。パスタの勝負ではあったが、ウインナーの味つけにこだわるのが、どうやらおいしいぺペロンチーノを作る秘訣のようだ。

かくして、ビストロケットの栄えある初代マイスターは副編Gとなったのである。副編G、おめでとう! 次回はカレー対決だ! 果たしてどんなカレーが飛び出すのか、ご期待頂きたい!

写真:ロケットニュース24