真冬でもスイミングを楽しめる便利な温水プール。水泳選手のみならず、一般の人もジムやリゾート施設などで利用する機会もあるだろう。

利用者が快適な空間を満喫できる一方で、水を温水にしたり室内を南国のように温かくするなど、施設の維持には莫大な光熱費がかかる。

そこで英国の都市レディッチでは、ある名案を思い付いたのである。「スイミングプールのボイラー施設を、火葬炉として活用すればいいんじゃないかな!」。

しかし、これに対して市民は気味が悪いと動揺を隠せないでいる。当然の話だ。

市民から苦言が出ているにもかかわらず、町長は、プールを温めるときに生じる余分な熱を火葬に使用したがっているという。お金を節約できるし、環境にも優しい(?)名案というわけだ。環境にどれほど優しいかは疑問だが、たしかにお金の節約には一役買うだろう。

これに対して葬儀ディレクターのサイモンさんは口を濁す。「奇妙で不気味な提案だ。愛する誰かのために加熱された温水プールだなんて、はたして人々はどう思うだろうか。それに、最愛の人が亡くなったときにお金を節約するという考えもどうかと思う」

一方、委員会のリーダーであるキャロルギャンディさんはこの計画を擁護。「ただ単に煙が煙突から出ていくのを見ているだけではなく、エネルギーを有効活用した方が良い。この提案に賛否両論あるのはわかっている。このタイプの火葬を好ましく思わないなら使用する必要はない」とあくまで強気な姿勢を崩さない。

いつも利用するジムの温水プールが、実は火葬に使われていたとなったら皆さんはどう思うだろうか。レディッチの町長のように名案だと思えるのかどうか……。恐らく実行したところで、そのプールには気味悪がって誰も寄り付かなくなるのではないだろうか。これでは、商売あがったりで節約も何もあったものではない。

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