犬や猫などのペットと睡眠を共にすることが、健康リスクを高めるという研究結果が発表された。

現在、アメリカの家庭では60パーセント以上がペットを飼っているとされるが、飼い主の多くが犬、もしくは猫と睡眠を共にしているという。この現状に、カリフォルニア大学獣医学のブルーノ・コメル教授は、ペットが寝室に入り込むのは危険であると警告している。ベッドサイドにいるだけでも、衛生上好ましくないというのだ。

研究チームによると、ペットといっしょに寝る場合、心臓や消化器官に深刻な影響を与える病気になる可能性があるという。高熱を伴う出血性炎症「腺ペスト」や心臓に障害を引き起こす「シャーガス病」、そして一般的に猫と生活することで発症するといわれる感染症「猫ひっかき病」が挙げられている。ペットにキスをする行為も、危険であると指摘しているのだ。

教授は、「病気なるケースは稀だが、一度発病すると致命的な病気になりうる」とし、「特に免疫力が低下している人や子どもは、さらに危険度が増す」と注意を呼びかけている。

この研究報告について、アメリカ獣医学科協会のレリー・コーンゲイ会長は、「ペットから感染する事例は珍しいが、発病の可能性がある以上、飼っている人は十分注意してほしい」とコメント。ペット感染のリスクを下げる方法としては、小まめに手洗いをすること、また定期的に動物病院へ連れて行き、獣医の診断を受けることが望ましいとのことだ。

ちなみに研究報告を公表して以来、教授のもとには多数の問い合わせが寄せられている。そのほとんどが「もう何年もペットと寝ているが、感染したことは一度もない!」という意見だ。これに対して教授は、「自分の身は、自分で守るべき」と反論している。いずれにしても、用心するに越したことはないだろう。

screenshot:usatoday.com

■参考リンク
USA TODAY(英文)