
中国には、昔から「相濡以沫(シャンルゥイーモー)」という言葉がある。これは「夫婦が互いに尊敬し合い、ともに白髪になるまで仲良く暮らす」という意味で使われるのだが、この言葉を表すような感動ストーリーが生まれた。
山東省に暮らす張玉華(チャンユーファ)さんは、イベントで司会をしながら時には歌を披露して生計を立てていた。1999年には、イベントに引っ張りだこの人気者となり、当時務めていたホテルで宋玉煥(ソンユーファン)さんと出会い、結婚。幸せな結婚生活を送っていた。そんな幸せいっぱいの2人を、突然悲劇が襲ったのである。
新婚生活をスタートさせて間もなく、妻の玉煥さんが倒れ、意識不明になってしまったのだ。検査の結果、医師から言い渡されたのは、無情にも「意識を取り戻す確率はゼロに等しい」というものだった。植物状態となった妻を総合病院に入院させ、玉華さんは生計を立てるために必死に働くが、入院費はおろか十分な食事も取れないほど貧しさを極めていった。そんななか彼は妻のある言葉を思い出す。「あなたの歌う歌が、とても好き」。
それからというもの、玉華さんは妻の耳元で『不能没有イ尓(君なしでは、生きられない)』、『三百六十五箇祝福(365の祝福)』などの中国で歌い継がれるラブソングを歌い聴かせたのだ。その様子を見た親戚らは「そんなことをしても無駄だ」と呆れた表情を浮かべたのだが、彼は決して歌うのをやめようとはしなかった。
そして夫婦に奇跡が訪れた。歌い始めてから3年半が過ぎたある日、歌の途中で妻の目から涙がこぼれたのだ。意識は戻らないと言われた彼女が反応をみせたのだ。これだけでも奇跡といえるだろうが、さらに5年後には意識が回復。会話ができるまで回復したのである。月日が過ぎて妻は、思うようにしゃべれるようになったときに、献身的に歌い続けてくれた夫に、「わたしが死んでも、夫の面倒をみてくれるように、子どもを産みたい」と語った。
玉煥さんの病状を心配した医師は、この発言に驚きを隠さなかった。しかし、「出産は今後の治療にも役立つだろう」と判断し、2人をサポート。夫婦は無事に元気な女の子を授かったのであった。その娘も今年2歳を迎える。現在、玉煥さんはドキュメンタリー番組などへ出演し、闘病中の出来事を語れるまでに回復しているそうだ。
妻の回復を願い歌い続けた夫の姿は、中国でも感動を呼んでいる。歌によって病気を克服し、子どもを授かった2人の愛は、まさに奇跡ではないだろうか。玉煥さんの療養が順調に進み、家族がいつまでも幸せに暮らせることを願う。
screenshot:dongA.com
■参考リンク
東亜日報(韓国語)

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いい話だけど、旦那の世話をさせるために子供を作るって…。普通は私がいなくても寂しくないようにとかじゃないの?
>意識不明
原因は何だったのか?