中国の映画『女帝』の中で、皇帝を殺害するための毒薬を作らせたとき、「これ以上に強い毒薬はあるのか?」という問いに対し、家来は「はい、ございます。それは、人の心でございます」と返答した……。

それはさておき今回ご紹介したいのは、地球上で最も危険な毒をもつ動物トップ5だ。我々の行動を考えた場合、ここに取り上げる動物を危険だとレッテルを貼る立場にないが、お近づきになりたくないリストではある。

■No.1:『キロネックス』(毒クラゲ)
「Chironex fleckeri(殺人の魔の手)」という学名をもち、英語圏では「Sea Wasp(海スズメ蜂)」と呼ばれる箱クラゲ「キロネックス」。その毒性は、地球上で最も危険とされ、1954年からの統計では既に5567人が犠牲になっている。このクラゲの毒に対する血清は存在するが、最短3分~15分で死に至る毒性がゆえ、血清の到着までにご臨終となる。緊急処置として通常のクラゲと同様、刺された箇所に酢を塗布することだが、劇的な効果は期待しない方がよい。

■No.2:『キング・コブラ』
世界で最も大きな毒蛇と知られ、長いものでは5.6メートルに到達する。毒自体の強さは他の毒蛇ほどではないが、毒腺が大きいため、一咬みで注入される毒の量は半端なく多い。そのため、「象をも倒す」「咬まれたら、まず助からない」と言われている。

■No.3:『イモガイ』
3番目に位置するがNo.1の毒クラゲに勝るとも劣らない毒を持つ。「30人が一つの貝により命を落とした」という報告もある。そして、何よりも致命的なことは、未だに血清が存在しないことだ。唯一の救命策は、毒が体内から自然に代謝するまで持ちこたえる体力である。大理石模様のきれいな殻を持つ貝だが、手に取るだけで命取りとなる。

■No.4:『デスストーカー』(サソリ)
デスストーカーを直訳すれば「忍び寄る死」となり、何とも不気味な名前である。サソリの中では群を抜いて毒性が高い。気が荒く攻撃的なため、ペットには向かないとして2006年から輸入が禁止されているが、その毒は脳腫瘍や糖尿病の治療に効果があるとされる。

■No.5:『ヤドクガエル』
読んで字のごとく、矢毒として先住民に使われていた。毒は強烈で、その矢が刺されば命はない。人間の大人を死に至らすには、ほんの20マイクログラム(百万分の一ミリ)で十分と言われている。このカエルもまた色鮮やかな皮膚をしている。まさに、「綺麗なものにはトゲがある」だが、トゲでは済まない。

このリストに、恐怖の毒グモ「タランチュラ」は登場しない。体が大きく不気味に感じるが、毒の威力は数々の伝説により誇張されたに過ぎない。

screenshot:do-while.com

▼Chironex(毒クラゲ)

▼King Cobra(キングコブラ)

▼Marbled Cone Snail(イモガイ)

▼Poison Dart Frog(ヤドクガエル)


■参考リンク

do-while(英文)