年末年始にかけて山陰を襲った豪雪。Twitter上で、コンビニエンスストア「ポプラ」のドライバーがおにぎりを配布していたと話題となった。実はこのおにぎり配布はドライバーが行ったものではなく、集配センターの社員が周辺道路で身動きできなくなった車両に行っていたことが明らかとなった。

話題となったTwitter発言は、帰省中のバスに乗車していたあるユーザーが1月2日に投稿したものだ。

「コンビニ配送のトラックの人が、もう届けられないからと、大量のおにぎりを窓から差し入れしくれて、沸く車内。今年初のちゃんとしたごはん…!ありがとうございます。美味しかったです。ポプラ大好きです」

詳細についてポプラの本社に問い合わせたところ、配布を行ったのは島根県安来市の集配センターとのことだった。豪雪による車両の立ち往生は、鳥取県大山町だけで起きたことではなく、山陰の各所で発生していた。センター前の道路も大渋滞となり、車両の出入りが出来ない状態となっていたのだ。そこで社員5人は、困っている人を助けたいと本社ほかに相談。了承を得て、1月2日午前0時ごろから約700個のおにぎりを、2時間かけて配布したという。

広報担当者によれば、同社の役員も店舗支援に出ており、即座に対応できたと話している。深夜にも関わらず、凍て付く寒さのなかを約200台の車両におにぎりを配った同社の社員たち。その行動力に、多くの人が勇気付けられたに違いない。