スペインの49歳の女性が、太陽の所有権を取得し物議をかもしている。彼女は、アメリカ人男性が月と太陽系の惑星の所有権を登録していることを知り、その真似をしてこの9月に太陽の権利を登録。すでに受理されたというのだ。彼女の行動に対して、批判が相次いでいるのだが、彼女は無意味に権利を主張しているのではない。財政難にあえぐスペイン政府を救済するために、このアイディアを思いついたのだ。

スペインのガリシア州に住むアンヘレス・デュランさん(49歳)は、地元エル・ムンド紙のインタビューに応えて「太陽の所有権を取得した」と語っている。彼女によれば、今年9月にアメリカの男性が、月と太陽系の惑星の所有権を登録したことを知り、自分は太陽の権利を登録しようと思ったそうだ。ガリシア当局に相談したところ、「国家が地球外の星の所有を主張することは、国際的な合意で認められていないが、個人が登録してはいけないという決まりはない」と説明を受け、ただちに登録することにした。

そして本当に登録が受理されてしまったのだ。彼女が取得した証書には、彼女の名前が明記されており、太陽の所有者であることを証明するのに十分に足る内容になっている。このことについて彼女は、「私は馬鹿ではありません。法律のことも良くわかっています。私の主張は法的に認められることになりました」と、自らの正当性を訴えているのだ。

彼女がこのような行動に出たのには訳があった。現在激しい財政難にあえぐスペイン政府を救いたいという思いから、このアイディアを思いついたそうだ。仮に彼女の主張が国際的に認められた場合、地球上の誰もが彼女に太陽の使用料を支払うことになる。そうして得たお金の半分をスペイン政府に支払い、20パーセントをスペインの年金基金に。さらに学術研究と世界の飢餓を根絶するために10パーセントずつ使用すると語っている。

しかしながら、この主張が世界中から受け入れられるはずはなく、無謀と言わざるを得ないだろう。だが、国を助けたいという思いには、共感する人も多いようだ。彼女は同紙のインタビューをこう結んでいる。「経済回復と人々の福祉増進のために生かせるアイディアがあるなら、それを使うべきではないですか?」と。発想と行動力には感心させられる。

screenshot:slashgear.com

■参考リンク
Spanish Woman Declares Ownership of the Sun (TIME)英文