マクドナルドのチキンバーガーシリーズに、新たな仲間が登場した。11月15日から発売が始まったアイコンチキン カルボナーラだ。今までもアイコンチキンシリーズとして、チーズフォンデュとジャーマンソーセージ、そしてディアボロが発売されてきた。それぞれ期間限定販売で、カルボナーラはそのシリーズのラストを飾る。

しかし、いままでのアイコンチキンシリーズは塩分を強く感じる味付けで、素材の味を生かせるものだったとは言いがたい。「次こそはしょっぱくない味のはず!」と信じて食べ続けてきたが、チーズフォンデュジャーマンソーセージ、ディアボロ、すべてが塩味がきついものだった。今回のカルボナーラは美味しいのか? 実際に食べてみた。

予想通り、今回も塩味が強かった。なぜここまでしょっぱくしてしまったのか。カルボナーラを一口食べてみると、最初に口の中に広がるのはチキンなど素材の味ではなく、塩味。塩味のチキン、塩味のパン、塩味のソース、塩味のベーコン、何から何までしょっぱい。たぶん、ソースの塩分が強いため、全体的にしょっぱいハンバーガーになってしまったのだろう。

外食産業では料理を印象付けるために味を濃くすることはよくあるが、さすがにこれはひどい。ひとつ良いポイントがあるとすれば、チキンの衣がサクサクしていて食感が素晴らしい点だ。ほかの部分は褒められたものじゃない。すべてを強い塩分が台無しにしている。

しかも、ベーコンが一番下に挟まっているのだが、味が濃すぎるためにベーコン自体の味を感じられない。よって、ベーコンがあってもなくても問題ないわけで、ベーコンを抜いたぶん、数十円安くしてほしいくらいである。マクドナルドのチキンがファーストフード業界で話題にならないのは、味に難点があるからではないだろうか?

マクドナルドはケンタッキー・フライドチキンよりも多くのチキンを販売しているが、味を追求せずに売ったところで消費者に定着もしなければ話題にもならないのである。テレビコマーシャルに出ている笑福亭鶴瓶さんが本当にこのアイコンチキンシリーズを食べたのかどうか不明だが、この味を知っていたらテレビコマーシャルに出演しただろうか(仕事だから出るかもしれないが)。素材をアピールするかのようなテレビコマーシャルをしておいてこの味では厳しいものがある。

(文・写真=B級グルメ評論家・のりすけ)