心当たりのない無機質なモーター音が聞こえたら、今すぐ逃げろ!

Chris Rogers氏がデザインした4輪駆動ロボット「Mega Hurtz Tactical Robot」は、どんな荒地でも走破でき、転んでも自力で起き上がる不死身のマシンだ。曲がるときはステアリングを切るのではなく、14インチのタイヤがそれぞれ前後に動く。このギミックにより、その場ターンも、曲がりくねった細い道も難なく走破可能となる。

まるで鳥の口ばしのように尖った先端は、コンクリートの壁を粉砕する強度を誇り、超大型SUVのハマーをけん引する馬力を持つ。ちなみに重量は約127キログラム。さらにさらに……

車体上部には、毎秒20連射可能な機関銃を装備。今のところペイントボールが発射されるが、実弾のアサルトライフルを装備することもできる。そして機関銃の上は赤外線ナイトビジョンのカメラが装備されており、操縦者はまるで3Dシューティングゲームをプレイする感覚で遠隔操作が可能となる。レーザーポインターの装着もOKだ。

一方、操縦者は遠隔地からバーチャルリアリティヘッドセットで、ロボット視点での操縦が可能。好みに応じて外部モニタを接続することもできる。ラジコン用のスティック型プロポのようなコントローラーが操縦機だ。

現在のところ、「探索や救助にも使える」ということで米SWATチームでの採用が計画されているが、時と場合によっては戦場に駆り出されることもあるだろう。こんなマシンに家のドアをゴンゴンとノックされたら、銃を持った兵士がやって来るより恐怖である。

近い将来、インターネットを介しての操縦も可能となるであろう。家に攻めてきたロボットの操縦者は、遠く離れた海外の一軒家の中にあるパソコンの前で、ピザでも食べながらコントローラーを握っているのかもしれない。そう、まさにゲームをする感覚で。

(文=GO
screenshot:yankodesign.com

▼凶悪すぎる面構え。

▼こんなのが全速力で向かってきた日には……。

▼しびれるほどの万能っぷり。

■参考リンク
This Design will KILL YOU(YANKO DESIGN)英文