大手牛丼チェーン『すき家』の最上級デカ盛りメニューをご存知だろうか? 同社は2009年にメニュー改定をしているのだが、ホームページにも掲載されていない秘密のメニューがあるのだ! 今回は、その秘密のメニューを食べてみる事にしたぞ!

その秘密のメニューとは、牛丼(並盛)の6倍の牛肉が盛られている『牛丼キング』だ。日本国内店舗数最多を誇る『すき家』は2009年8月12日に1000円を切る価格で十分な満足度を得られる、『牛丼キング』を990円で販売開始した。当初は大変な話題となり、ものめずらしさから注文する人が後を絶たなかった。

しかし1年を経て、気がつけばメニューから『牛丼キング』の表記が消え、ホームページにも掲載されていない。最近はセロリの入った『セロリ牛丼』が馴染みのメニューとなり、『牛丼キング』の存在は忘れ去られてしまったようだ。はたして本当に『キング』はなくなってしまったのだろうか?

さっそくお店を訪ねて「一番量の多い牛丼をください」とオーダーすると、店員さんはすかさず「キングですね」と応えてくれた。『牛丼キング』はなくなっていなかったのだ!

待つこと5分。「お待たせしました」と出された牛丼は、まさしく『牛丼キング』。大きな丼に盛られた牛肉は、「牛丼」と呼ぶにはあまりにも量が多い。一見、丼が大きすぎて大盛りには見えないのだが、牛丼並盛の6倍の量の牛肉でご飯が埋め尽くされているのだ。まさに肉! 肉! 肉! 肉! 

肉のじゅうたんといっても言いすぎではないだろう。「いただきます」と言って食べはじめたものの、開始10分ですでにお腹がいっぱいだ。まだ半分も食べていない。さすが『牛丼キング』、簡単に完食させてくれそうにない。

紅しょうがで口直しをして、ふたたび肉の山を崩しにかかった。さらに30分が経ち、ようやく丼の底が見えてきた。しかし完食にはまだ遠く、口の中が脂っこくなってきて食べるのがツライ。何度も水を含んで口の中を洗い流すのだが、水で腹が膨れる一方だ……。

『牛丼キング』と格闘すること45分。ようやく食べつくした……。改めて『牛丼キング』の健在ぶりに圧倒されるばかりだ。夏の暑さですっかりヤセ細った記者の身体に、十分すぎるほどの栄養が蓄えられていく。

現在はメニューに掲載されていないが、『牛丼キング』はオーダーが可能であることが実証された。夏バテで体力が落ちてしまった方は、一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。ただし食後は思うように動けなくなるので、決して無理はしないよう注意して頂きたい。味はどうかって? 最高に美味しかった。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影