海外で『iPad』を使用していたところ、26万円の請求が届いた。国ごとに特定のキャリアに固定して利用しなければならないらしい。もちろんそんなことはしていないが、そもそもそんな説明は受けていない。

……そう語っているのは、インターネットサイト『WIRED VISION』に記事を掲載している合原亮一さん。合原さんはソフトバンクモバイルの『iPad』を持ってアイスランド旅行をしていたらしいのだが、日本の関係スタッフから届いたメールにビックリ。なんと、ソフトバンクモバイルから26万円のパケット料金請求が届いているというのだ

当編集部では、こういう事がないように『海外パケット使い放題はボッタクリ価格!? たった270円で10日間パケット通信しまくり可能!』という記事を掲載し、海外では現地のプリペイドSIMカードで『iPad』を使用することを強く推奨してきた。

海外では数百円から数千円でパケット使い放題(もしくは1ギガバイト使い放題)になるSIMカードが売られており、ソフトバンクモバイルの海外パケット使い放題1日1480円よりも、はるかにお得にパケット通信ができるのである(もちろん旅行者もカンタンに購入できる)。

現に、当編集部の記者が取材で10日間ほどタイに滞在したが、現地のSIMカードを購入して『iPad』を使用したところ、たったの270円で済んだ。海外パケット使い放題を10日間使うと14800円になり、かなりの出費となる。イタリアでも20ユーロ程度からプリペイドSIMカードが売られている。そもそも海外パケット使い放題は高額ということなのだ。

合原さんはこのときの心境を「パケット定額になるには、国ごとに特定のキャリアに固定して利用しなければならないらしい」、「ホテルにはネットも来ているし、iPadは使用禁止にするしかない」、「これが耳にしたことがあるパケ死というやつか。しかしまさか自分がパケ死するとは」と語っている。ちなみにアイスランドにはソフトバンクモバイルとパケット使い放題の契約をしているキャリアがないので、どこのキャリアと繋げても海外パケット使い放題にはならない。

しかし、合原さんがパケ死してしまった原因はほかにもある。みなさんはご存知だろうか? 『iPad』は『iPhone』や3Gケータイよりも海外でパケ死する可能性が高い事を。ソフトバンクモバイルの『iPhone』や3Gケータイは、海外でパケット使い放題キャリア以外のキャリアに接続すると、すぐに「海外パケットし放題対象外の事業者に接続されました」という警告メールが届くようになっている。しかし、『iPad』だけは警告メールが届かないのである。

つまり、『iPad』にも警告メールが届く仕様になっていたならば、合原さんはパケ死しなかった可能性が極めて高い。ソフトバンクモバイルに問い合わせて話を聞いたところ、「今回のご意見は検討させていただく」と話していた。

きっと、『iPad』を海外に持っていくだけで自動的にパケット使い放題のキャリアに接続すると思っているユーザーが多くいるはずだ。ソフトバンクモバイルには、早期の予防対策をお願いしたいところである。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影