日頃からパソコンを使っている人であれば、『拡張現実(AR)』という言葉を一度は聞いたことがあるだろう。ARとは、Augmented Realityの略で、カメラで撮影した現実の世界をベースに、コンピューターによってつくり出した世界をあわせて表示する技術だ。

たとえば、街の風景の中に店舗情報や交通情報を表示したり、その場にいた人のメッセージを流したりと、工夫次第で非常に広い応用範囲がある。いつものように秋葉原を散策していたら、たまたまARを見る機会に遭遇した。

インテルは、東京 ベルサール秋葉原において、インテル Core i7 プロセッサーの優れた性能やパソコンを活用する楽しさを紹介するイベント『Intel in Akiba 2010 Summer』を2010年6月19日より開催しているが、そのイベントの中で『AR体験コーナー』が設置されていた。

AR体験コーナーでは、あらかじめ用意された『ARマーカー』を手に乗せて設置されているカメラに向けるだけで、目の前のパソコンの画面に、リアルタイムにARの世界を映し出すことができる。自動車のARマーカーを手に乗せれば、画面の手のひらの上に自動車が映し出されるといった具合だ。

近年、プロセッサーの処理能力が向上したことにより、ARは今まで以上に実用的なアプリケーションへの利用が注目されている。今後は医療分野や、エンターテイメント分野など、多岐にわたる分野への応用が期待されている。

最近は、スマートフォンでもARを利用したアプリケーションが増えてきている。近い将来、ARはより身近なものになるかも知れない。