ラー油ブームが続いている。桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」や、ヱスビー食品の「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」などの人気商品は、店頭でもインターネットでも、品薄という人気っぷりなのは、ご存知のことだと思う。

さて、食べるラー油の本家ともいえる、中国発「老干媽(ローカンマ/ラオガンマ)」のラー油をご存知だろうか?中国人なら知らない人はいない、というほど人気のある国民的調味料だ。香ばしい香りと、大粒の唐辛子の刺激的な辛さ、大豆の風味がほどよく、一度食べたら忘れられない味である。スプーン1杯の老干媽で白いご飯がおいしく食べられるのはもちろん、麻婆豆腐や野菜炒めなどに加えるだけで、本格的な四川料理の味になる。

老干媽の食べるラー油は、豊富な8種類から好みに合わせて選ぶことができる。日本の食品メーカーの食べるラー油に一番近いと思われる「風味豆鼓」のほか、細切揚げ豚肉入の「干偏肉絲」、そぼろ状の牛肉入り「精製牛肉末豆鼓油辣椒」、香ばしい燻製豚肉入り「辣三丁油辣椒」、鶏肉に山椒の風味をきかせた「風味辣子鶏油辣椒」などがある。

個人的には、落花生と山椒が入った「油辣椒」はピーナッツのカリカリ感と山椒のぴりりとした刺激が心地よくて大変気に入っているが、男性には白いご飯にかけるだけでもちょっと贅沢な気分が味わえる肉入りのものがよいかもしれない。

気になる値段だが、275g入りで350円程度。「辛そうで辛くない少し辛いラー油」(400円/110g)や、「ぶっかけ! おかずラー油チョイ辛」(330円/110g)と比べると、かなりお得だと言える。

日本の食品メーカーの食べるラー油に慣れた方たちには、もしかするとちょっと刺激が強すぎるかもしれないが、試してみる価値はあると思う。アマゾン・ジャパンなどネット通販で手に入るほか、横浜中華街の中華食料品各店で購入可能。

記者 / 鈴木香穂里

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影

■参考リンク
http://www.laoganma.com.cn

▼落花生と山椒入りの「油辣椒」。冷奴にかけたり、温野菜やうどんと混ぜてもおいしくいただける。めんつゆ少々足すとよりおいしく

▼ラー油に覆われ、具が見えない。ラー油を別容器にとって、炒め物や餃子を食べるときに使用しても