上海万博会場を歩いていると、レストランよりも野外で食事をしている人たちが多くいる。食事をしていなくても、昼寝をしたり座って疲れを癒やしている人もいる。会場の敷地内にはいくつか芝生(しばふ)ゾーンがあり、多くの人たちが芝生ゾーンでご飯を食べたり昼寝をしているのだ。

上海市は連日の酷暑。大きな河川が会場内に流れているので、心なしか上海の中心部より湿度も高いように思える。これでは熱中症になる人が出てくるのでは……。実は、これらの人たちが日光の当たらない冷房の効いた室内に入れない理由があるのだ。

パビリオン以外の場所で冷房が効いており、さらに食事ができ、座ることができる場所がレストランしかないのである。つまり、室内で食事をしたり休もうと思った場合、実質、レストランに入るしかなく、高額な食事を注文しなくてはならないのである。お弁当を持参した人は野外で食べるしかなく、ゆっくり座りたい人や横になりたい人も芝生などで寛(くつろ)ぐしかないのである。誰でも入れる冷房の効いた休憩施設があればいいのだが……。

灼熱の暑さの日には過酷な状況になると思われ、5月1日の開催日も多くの人たちが医務室に駆け込んでいた。あまりに体調が悪くなってしまったため、コンビニのビニール袋に吐いている女性も見かけたほどである。比較的すいているパビリオンに入り、日光を避けて冷房にあたることも可能だが、ゆっくりとしていることはできないし、椅子が多数設置されているパビリオンは少ない。

とはいえ、暑さに耐えられなくなったら比較的すいているパビリオンに逃げ込むのが得策で、ミャンマーパビリオンやカンボジアパビリオン、アフリカ総合パビリオンなどのすぐに入れるパビリオンに行くといいだろう。会場内を巡回している無料バスに乗り続けて体調が回復するのを待つのも手だ。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影