牛丼チェーンの『すき家』が、同じく牛丼チェーンの老舗『吉野家』に関して異例のコメントをインターネット上に掲載し、話題を呼んでいる。『すき家』を運営している株式会社ゼンショーの広報室長が、個人的な話としながらも、「弊社の広報がこう言うのは自分の首を危うくするかもしれませんが、吉野家さんというブランドがあってこそ牛丼がここまで来られた」と、コミュニケーションサービス『Twitter』でコメントしたのである。

『吉野家』は、『キン肉マン』の作者・ゆでたまご先生の『Twitter』内発言の影響で、バッシングを受ける状況が今(2010年4月14日)も続いている。

ゆでたまご先生が言うには、『吉野家』は『キン肉マン』のテレビアニメーション化の際に「作品内の牛丼屋を『吉野家』にして欲しい」と依頼。その影響もあって経営危機だった『吉野家』は再建したという。しかし、『キン肉マン』29周年の際に集英社が『吉野家』に「なにかお祝いしませんか」とアプローチしたものの、「いや私どもはやる気はありません」と冷たい返答だったという。そのため、多くのインターネットユーザーが『吉野家』に不信感を持ち、バッシングが過熱したのである。

『キン肉マン』をキャンペーンキャラクターとして起用していた過去がある『すき家』。広報室長は『吉野家』が叩かれている状態にいたたまれなくなったのか、「TL 上には嶋田先生のご発言を受けて吉野家さんを叩くツイートが多数流れています。弊社の広報がこう言うのは自分の首を危うくするかもしれませんが、吉野家さんというブランドがあってこそ牛丼がここまで来られたと個人的には思います。経緯がどうあれ、牛丼業界を温かく見守ってください」と『Twitter』に書き込みしたのである。

また、「吉野家さんには吉野家さんなりのご事情があってタイアップの話を受けられなかったと推察します。キャンペーン時期が合わなかったりとか。決して不義理だけだとは思いません。勝手な想像ではありますが」ともコメントして、ライバルである『吉野家』をフォローする発言をしている。

『Twitter』というコミュニケーションサービスの性質上、この発言は『すき家』の意見と広報室長の個人的意見が入り交じったものだと解釈するのが妥当だが、『すき家』のフトコロの大きさがわかる発言となっているのは間違いない。

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