3月13日にTBS『報道特集』で放送された『ネトゲ依存からの脱出』という特集で、ネットゲームのため「数年前に仕事を辞めた」という人物A氏(40歳・独身・無職)が紹介された。番組内でネットゲームとして紹介されたゲームは『パーフェクトワールド』だったが、ネトゲ廃人として登場したA氏が遊んでいるゲームは『ファイナルファンタジーXI』(FF11)であることが判明した

A氏は現実世界で会う人はおらず、ゲーム内での友達のほうが多いという。また、「(人間として)必要とされている度合いは(現実より)ゲームのほうがある」ともコメントしている。休みの日も出かけたりせず、ネットゲームをして生活をしているという。食事はレトルト食品を食べているようだ。

では、どうしてA氏が『FF11』で遊んでいる事が判明したのか? A氏のパソコンモニターはモザイク処理によって何のゲームをしているのかわからないようになっていたが、A氏の部屋の壁に張られていた紙に、『FF11』に登場する地名や飛空艇の出発時間がこと細かく手書きされていたのだ。ナレーションはその紙を「ゲーム内で飛行機が飛びたつ時刻表」として伝えた。

パソコンモニターがモザイクだったのは、『FF11』を発売・運営しているスクウエア・エニックスがゲームのイメージを損ねると考えて、画像の利用許可をTBSに出さなかったためだと考えられる。

以前A氏と知り合いだった、先輩のX氏は、「(TBS取材班に)聞いて初めて知りました」とコメント。TBSの手配で久しぶりにA氏と再会したX氏だったが、A氏はX氏と数年ぶりに再会したというのに、ネットゲームに没頭。ゲーム画面を見ながら、先輩に対して背を向けて会話しているのである。X氏は帰り道、「できることは助言。自分が話すことによって良い方向に向かえばいいと思う」とコメントしていた。

そして数ヶ月後、TBSが再度A氏を取材。するとA氏の父親が亡くなったことで心境が変化したのか、ネットゲームの熱が冷めていた。それほどの大きな出来事がない限り、一度ハマってしまったネットゲームから抜け出すことはできないのか。

何事も節度ある行動が必要だが、ネットゲームはそのような廃人になってしまう大きな落とし穴が存在するのだろう。