スイスのチューリッヒ動物園で、世にも珍しい光景が繰り広げられた。11日、イギリスのデイリーメールが伝えたところによると、シマウマがカバの歯磨きをしたという。

好奇心旺盛なシマウマが死ぬか生きるかの賭けに出た。水辺に近づいてカバの口のなかに頭を突っ込み、歯磨きをしたのだ。カバは温厚な草食動物というイメージがあるが、縄張りに侵入したものは例えそれがワニであろうと人間であろうと攻撃するという獰猛な一面を持つ、体長約4メートル、体重約2トンの世界で3番目に大きな哺乳類だ。口を150度まで開くことができ、小さなボートなら真っ二つに噛み砕けるほどの力がある。

しかしこのシマウマは、カバの狂暴さに気付きもしない様子で水辺に近づいた。今にもシマウマに危険が迫りそうな状況だったため、これを見ていた20名ほどの来園者らはハラハラしたが、傷一つ負わずに水辺から去った。

この奇妙な光景を撮影したのは、アメリカ人の写真家ジル・センステビュー氏(34)。同氏は「カバはシマウマに歯磨きをしてもらうために口を開いたようだった。歯磨きは15分ほど続いた。シマウマは、驚くべきことにまったく被害に遭わなかった」と当時の様子を語る。来園者らは「とても可愛い」と言いながら、その光景を写真に撮っていたそうだ。