今年6月から、アメリカでは新しいたばこ事業法が施行される。これを受けて、同国内のたばこ会社がユニークな作戦を考えだした。18日、ニューヨークタイムズ紙が伝えたところによると、パッケージの色でタールとニコチンの量を示すという。

新たなたばこ事業法では、「ライト」や「マイルド」などの言葉をパッケージに表示することが禁止される。そのような表示が「このたばこは、ほかのものより安全だ」という誤解を招く恐れがあるためだ。

そこで、考え出されたのがパッケージの色でタールとニコチンの量を示す方法だ。例えば同国内で一番売れている「マールボロ・ライト」は「マールボロ・ゴールド」、「マールボロ・ウルトラライト」は「マールボロ・シルバー」と改名され、パッケージには商品名と同じ色が施される。

ハーバード大学公衆衛生大学院のグレゴリー教授は「たばこ会社は法の抜け道を見つけるのが上手だ。色を使いタールとニコチンの量を区別させることで、民衆に次世代の健康被害を及ぼそうとしている」と懸念を示す。

また、アメリカ国立がん研究所は「“ライト”と表示されているたばこを吸うことが、より健康に被害を及ぼすことになる」とし、その理由は「レギュラーのたばこより煙を深く吸い込んでしまう可能性があるからだ」としている。アメリカ食品医薬品局では、色でタールとニコチン量を判別する方法が今後主流になるかどうかについて詳しく調査する方針だ。

これに対してフィリップモリス社では「我々はパッケージの色で、どのたばこがより有害で、どのたばこがより無害かを示そうとしている訳ではない」と強調する。だが、ゴールドやシルバーと名付けられたたばこが、若者にさらに受け入れられやすいのではないかと不安視する声が上がっていることも事実だ。