寝苦しい熱帯夜、少しでも『涼』を取ろうと、いろいろと工夫をされたことはないだろうか。エアコンの着けっぱなしは良くないからと、薄着になってみたり、時には裸になってみたり。裸になっても時間と共に、布団と接している部分が暑くなって来るのはなぜなんだろうか。

記者の近所の布団屋さんによると、布団綿には『湿燗熱』と言って、空中の水分を吸収して、熱を発生する作用があるそうだ。この作用のおかげで、冬は熱を保っているわけだが、裸で寝ると、身体の汗を全部布団が吸収してしまう。そのために湿燗熱が発生して、かえって暑くなってしまうことになる。パジャマや寝間着を着ている場合は、汗をそれらが吸収してくれるので、湿燗熱の発生は抑えられるという訳だ。タオル地のシーツも同じように汗を吸うという点で、効果的だということだ。吸湿・発散性に優れた麻布団も、快眠寝具としてオススメだ。

ちなみに、寝具以外の快眠の工夫をご紹介しよう。

◆ ぬるめのお風呂にゆっくり入る
お風呂に入ると、身体の表面温度が上がるものの、体内深部は逆に体温が下がる。体内深部の体温を下げるきっかけに入浴は一番適している。ゆっくり入るというのがポイント。暑い日はサッとシャワーを浴びたいところだが、体温がゆっくり下がって行くので、ゆっくり身体を湯船で休めると、より眠りにつきやすい。

◆ 目覚めたら朝日を浴びる
そもそも眠りは眠りだけで対処するより、生活リズム全般を見直すことで、より良い眠りにつながる。睡眠と覚醒のパターンを整えることが、改善の第一歩。そのために、『起きたら日光を浴びる』これを習慣づけると良い。たったこれだけのことで、生活リズムが整うので、是非実践して欲しい。

◆ 香りと色を活用する

香りと色は、無意識に働きかけて、自然に体内の調節性を促してくれる。香りを活用する方法は、エッセンシャルオイルなどの芳香浴。興奮を抑える鎮静効果で知られるアロマはラベンダー、カモミール、サンダルウッドなど。寝る前に嗅ぐだけで、気持ちで気持ちが落ち着く。色を用いる方法は、カーテンや寝具に寒冷色を用いる。ブルー・グリーンなどの配色で随分気持ちに変化が促される。照度も30~100ルクスの範囲が理想的。

今年も残暑が予想される。寝苦しい夜をちょっとした工夫で乗り越えたいものだ。

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