ci090512101547山の中、車から降りて立小便(!) を始めるふたりの日本人。投げ捨てたタバコから枯れ草に火がつき、大慌てのふたりは小便で消そうとするが…。

リンク先でご覧になっていただければわかるが、とてもチープでおバカな1分あまりの映像である。これは、じつはサントリー「胡麻麦茶」のCM。どういったわけか、この作品が現在欧米で人気を集めている。

YouTubeにこの映像がアップされたのは1年ほど前のことなのだが、英語のコメントが爆発的に増え始めたのは2週間前あたりから。「ナニコレ(WTF)!」「日本人はクリエイティブだなあ」「涙出るほど笑った」など、そのほとんどがかなり好意的(というかオオウケ)。あまりにバカすぎる展開と「そうくるか!」というキャッチコピーが、彼らの心をぐっとつかんでいるようだ。

それにしても、1年も前にアップされたCMが今いきなり人気を集めているのはなぜなのか。どうやら、「digg」などといった欧米のサイトなどで取り上げられ、個人のブログに転載が相次いだことが原因のようだ。あるブログでは、「日本といえばヘンなバラエティ番組が有名だが、CMも相当ヘンだ」という紹介文とともにこのCMが取り上げられている。

さて、こんなCMは見たことがない、と感じた方も多いのでは? 内容も、シモネタ&スプラッタと、とてもテレビでは放映できなさそう(面白いけれども)。実はこの作品、2007年のカンヌ国際広告祭に出品されたもの。フランス・カンヌで毎年開かれるこの広告祭は、いわゆる「カンヌ」(国際映画祭)の広告バージョン。日本からも多数の広告が毎年、出品されている。

この広告祭には、実際に放映される作品ばかりでなく、出品を目的として制作された作品も多い。このサントリー「胡麻麦茶」もそんな作品のひとつで、日本国内でCMとして放映されたものではない。そんな存在だから、日本人の間でも話題にならず、現在まで有名にならなかった、というわけだ。

制作から2年もたって、日本人より欧米人を先に熱狂させたサントリーのCM。「おバカ」という分野でも日本は世界に通用するのだということを教えてくれるこの作品、ぜひ楽しんでみてほしい。

■参考リンク
※実際のYouTubeリンク

執筆:メル凛子

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