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こ…この不気味さは一体なんだ!? 身の毛もよだつ全身ヌメヌメのグニャグニャの姿。どんなに凶暴な生物でも、こいつにだけは近寄るのは止めておこうと思わせるレベルだ。あの、個性的な雑貨や本を置いている「ビレッジバンガード」にだって、こんな気色悪いゴム人形売ってないぞ! 

この薄気味悪い生物が捕獲されたのは、英国ニューキーにある水族館「Blue Reef Aquarium」。もちろん水族館で展示されていたものではない。いつの間にか水槽に入り込んでいた、呼ばれざる客だったそうだ。ここ数カ月間、水槽の中の魚や珊瑚を攻撃したり食いあさったりしてスタッフの頭を悩ませていたという。

長さは1.2メートル以上! 多毛類虫バリーという熱帯に生息する環形動物だそうだ。いわゆる海の虫。ヘビのように細長くて、足が無数についていおり、顔からは触覚を何本も出している…。どことなくムカデによく似ていて、体中に無数のフシが付いているのも我々をゾッとさせる特徴のひとつ。ウミウシとムカデとヘビを一体化させたような大迫力の姿には、凝視するのさえ勇気がいる。

このバリーが恐ろしいのは、見た目の気持ち悪さだけじゃなく、なんと殺人虫だということだ! 海水浴で偶然見つけたとしても絶対に興味本位で触ったりしてはいけない。見た目はヌメヌメだが、実は全身何千もの剛毛で覆われていてザクッと刺すそうだ。針には毒があるようで少しでも刺されると人間の場合、永久的に麻痺が直らなくなり最悪命を落とす可能性もあるので、くれぐれも注意しよう。

水族館の館長マット・スレーターさんも、何かが珊瑚にかぶりついていたが、最初なんだか分らなかったという。これまでもバリーは、食べた後の魚の残骸をわざわざ引き裂いたりしていたそうだが、得体が知れた今では、自分の存在を隠すために食べた証拠隠滅を図ったものだと関係者はみている。本当に、ホラー映画か何かのようだと館長は驚きを隠せない。

別の水族館から配送されてきた天然石にくっついていたとみられているが、どこから来たのか確実なことはわかっていない。今では専用の水槽に入れられて観覧者を驚愕させているそうだ。英国へ行く機会があればぜひ足を運んで、鳥肌が立つような気持ち悪さを存分に味わってみるのも、きっと良い思い出になるだろう。

■参考リンク
Mail online-Barry the giant sea worm discovered
水族館「Blue Reef Aquarium」ホーム

執筆:女婁凛子

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