minshu

民主・小沢代表の秘書が逮捕され政局は混乱を増すばかりだが2月下旬の会合で小沢氏が以下のような発言をしたと、産経ニュースが伝えたのをおぼえているだろうか?

「拉致問題は北朝鮮に何を言っても解決しない。カネをいっぱい持っていき、『何人かください』って言うしかないだろ」 -産経ニュース-

この発言は内外を含め物議を醸したが、民主党は「事実無根である」と産経新聞社に対して記事の訂正と謝罪を求めていることが、北朝鮮から拉致被害者を「救う会」の情報で明らかになった。

3月3日、「救う会」宛に民主党から1通のFAXが届いた。内容は「あの発言は事実無根の報道である」と記された文書だった。以下、民主党幹事長代理から産経新聞社編集局長と政治部長宛に出されたFAXの文面を要約して掲載する。

あの発言は全くの事実無根であり、作為による虚偽の情報にもとづくものである。小沢代表はかねてより、その著書等で、日朝平壌宣言は日本の謝罪や経済援助は明確に書かれているが、北朝鮮の「謝罪」や「拉致」「核査察」などの言葉はなく、簡単にいうと「金を渡すから拉致被害者の一部でいいから帰してくれ」という屈辱的なもの、という批判をしてきたことは周知の事実であり、貴紙報道(産経)にあるような発言は一切ない

貴紙(産経)は、小沢代表の発言と称するねつ造情報を本人にも確認せず、あたかも本人が発言したかのごとく報道し、かつ翌3月3日の朝刊においてはこの虚偽情報に基づく報道に対しての自民党幹事長の批判を引き出した記事を掲載している。貴紙の今回の報道姿勢は、公正、中立な報道機関の使命を甚だしく逸脱しており、これを看過することは報道及び報道機関のあり方自体を著しく歪めるものとなりかねない。したがって、記事の訂正と謝罪を求め、明4日中に回答することを要請する

つまり、「産経ニュースに掲載された記事は捏造である」「日朝平壌宣言の内容自体が金を渡すから拉致被害者の一部でいいから帰してくれという屈辱的なものである」という主張である。さらに、ねつ造情報を元に自民党幹事長の批判を引き出した記事を掲載したことに対しても怒りをあらわにしている。

記者の独断と偏見、または感情などで捏造記事を書かれたのでは、拉致被害者たちはたまったものではないし、その記事に関係している人たちも迷惑極まりない。そんなことを日本の大手新聞社がしたとなると、ある意味マスコミテロと言っても過言ではない。

論文捏造 (中公新書ラクレ)
村松 秀
中央公論新社
売り上げランキング: 53784
おすすめ度の平均: 4.5

5 読み進めずにはいられない
5 超一流のドキュメンタリー作品
5 科学論的な、あまりに科学論的な・・・
3 科学の商業主義について考えさせられる
5 綿密な取材と問題の深い理解が素晴らしい