チベットは中国領とされているが、チベットに住む人々の多くが「チベットは中国ではなくチベットだ」と思っているのが現状だ。それゆえ、中国人が多く訪れるチベットの首都・ラサでは、中国人に対して厳しいまなざしを向けるチベット人が多い。ラサでレストランに入ると「中国人に食わせる料理はない」と言って追い出す店もあるという。

そんなラサでは、日本人が中国人に間違われてチベット人から文句を言われたり、石を投げられることがある。特に見た目だけで判断された場合は最悪だ。とりあえず中国人っぽい人には石を投げるというチベット人がいるのだ。

特に、ポタラ宮の側面あたりでは、石を投げられて恐怖を感じたという日本人が多くいる。ポタラ宮といえばラサを代表する観光地である。男性でも石を投げられればたとも危険だが、特に女性や子どもが一緒にいるときは、ポタラ宮の側面付近には近寄らないほうがよい。しかし、ポタラ宮の側面や裏側には、チベット仏教独特のマニ車が無数に並んでいる素晴らしいスポットなので、どうしても見たい場合は注意しつつ観光を進めよう。

とはいえ、常に緊迫した空気が流れているわけではないので、ラサが観光地として危険な地域というわけではない。投石にも注意だが、同じくらい高山病のほうも心配したほうがいいかもしれない。